週末は晴れ

自転車でスケッチしながら北海道を一周するのが夢

【自転車】【本】『バイクパッキングBOOK』 ~あこがれの自転車旅

 

ブログのサブタイトルの通り、スケッチしながら北海道一周にあこがれています。でも、時間的、体力的、経済的に難しかろうと思っています。定年後に真似ごとでもできればと考えてはいますが。

というわけで、バイクパッキングには興味があります。

で、『バイクパッキングBOOK 軽量バッグシステムが創る新しい自転車旅』北澤 肯著(山と渓谷社

そもそもバイクパッキングどはなんでしょう。
最近雑誌やネットで目にする記事から、でっかいサドルバッグを付けることがバイクパッキングかと思っていました。小さなサドルバッグやツールボックスに収まりきれない荷物をリュックではなく自転車に取り付けたバッグに入れることがバイクパッキング、そう思っていました。
でも違うんですね。

『バイクパッキングBOOK』によりますと、バイクパッキングには次の要素が必要のようです。

 

(1)自転車で旅をすること。

バッグパッキングという旅の形態があります。必要な器材一切をバッグに詰め込み背に背負って自然の中を歩いて旅をすることです。宿泊はテント、野宿などが基本です。場合によっては水、食料も自然の中で調達しながら、背負ったバッグ一つで野山をキャンプしながら旅をするのです。
その歩行による旅を自転車でやろうというのがバイクパッキングなのです。ですから、短期間であれ、旅と呼べるライド、自転車旅行でなければバイクパッキングと呼べないのです。例え日帰りであっても、行った先で自分で調理した食事をするぐらいのことは必要なようです。

(2)バッグは自転車の基本構造のパーツに取り付けていること

つまり、フレーム、サドルポスト、ハンドルバー、フォークのいずれかに、バッグを直接取り付けた状態です。キャリアを取り付け、キャリアにバッグを載せたり取り付けることは、バイクパッキングとは呼ばないようです。
自転車はMTBでもロードバイクでもなんでもいいよく、とにかくフレームに取り付けることが肝要です。
キャリアに取り付けた方が、たくさん詰めます。ですが、車体が重くなるというデメリットがあります。輪行などでは輪行袋への出し入れのたびに、キャリアの着脱も必要になってきます。
フレームなどに直接に取り付けると、そういうデメリットはありません。車体も軽く輪行が楽になります。特に山の中など整備されていない道なき道を走るトレイルでは、自転車のコントロールもやりやすくなります。デメリットとしては、積む荷物に大きさ、重量の面で制限があるということでしょうか。

などと堅苦しいことが書かれていますが、筆者の方もそんなこと気にせず自由に自転車を楽しんで下さい、と言われることでしょう。ただバイクパッキングとはなんですかと問われれば、バッグを取り付けた自転車で旅をすること、と答えざるを得ない、それだけのことです。
それと、道なき道を走る喜びにこだわりがあるのかなと、本を読んでいて感じました。舗装された道よりも、がたがたの山野を走る楽しさをみんなに知ってもらいたいのでしょう。

というわけで、『バイクパッキングBOOK』では、フレームバッグの紹介、バイクパッキング向けの自転車の紹介だけではなく、オススメのキャンプ道具、その使い方、コース設定、心得などの紹介もしてあります。この本を読めば、明日からバイクパッキングを楽しめる、というわけです。まあ、読むだけではダメで、理解して実行するエネルギーが必要ですけどね。あと少しばかりのお金と時間。

『バイクパッキングBOOK』を読んでいると妄想が膨らみます。お金と時間を言い訳にしますが、実行に移せないのは度胸がないのが一番ですかね。
北海道を車で一人旅したとき、車中泊を繰り返しました。場所によっては車の中でも怖かったのを覚えています。襟裳岬では強風で車がガタガタ揺れますし、羅臼の岸壁の下で寝たときは落石に脅えました。阪神・淡路大震災の後でしたし、北海道のトンネルで落盤事故があったばかりで臆病になっていました。まあ、そのうち寝ちゃいましたけど。
暗闇の中、薄いテントの中で一人で眠る。結構勇気がいることだと思います。

荒川河口橋西岸に穴場があります。人があまり来ない静かな場所。自転車で通るやつはまずおらんだろう、という場所。そこで、携帯ガスコンロで珈琲を沸かしている男を見ました。東京湾に流れ込む荒川を眺めながら、珈琲が落ちるのを一人静かに待っていました。
彼の後ろにはピカピカに磨かれたランドナー。箱状のフロントバッグも付いています。堅苦しくいえばバイクパッキングとは呼べないのでしょうが、精神はバイクパッキングと同じ。

携帯ガスコンロを買おうかな。

でも珈琲はダメなんですよね。かつて好きでしたが、胃を悪くして飲めなくなりました。行き先でポコポコ珈琲に憧れます。紅茶じゃないですよね。ココアかな。ココアなら雰囲気出るかも。