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【自転車】チェーンの注油 その後

「目下の悩み その4」でチェーンの注油のタイミングに悩んでいるとボヤきました。

 

mono93.hatenablog.com

 

毎回注油しとけと叱られそうですが、基本的に面倒くさがりなので、回数をへらしたいわけでして。あと、賃貸マンション住いなので、メンテする場所が駐輪場の隅しかありません。夏は暑くて蚊に刺されるは、冬は寒くて鼻水が出るはで、つらいんですね。マンション住民の白い眼にも堪えなければいけませんし、いやなんです。

今回はそんな話ではなくて、チェーンオイルを変えたという話です。

目下の悩みのときは、ウェルドダイトのTF2 ウルトラドライワックステフロンルブを使っていました。オイルではなくルブです。

 

そもそもチェーンオイルとチェーンルブはどう違うのでしょう?

自分なりに調べてみた結果、たどり着いた結論は、

 気にするな

 でした。

ルブとはルブリカント lubricantレプリカントではありません。ルブリカントです。日本語に訳すと潤滑剤のことです。ルブ lube だけだと、米語の俗語になるようです。潤滑剤という名詞であるとともに、潤滑剤を注すという動詞でもあります。

オイルは日本語ではです。油といっても、燃料としての油、料理用の油、そして潤滑用としての油があります。チェーンのオイルは潤滑用の油のことですね。

そうです。オイルもルブも潤滑剤です。そして、オイルはルブ(潤滑剤)の一種なのです。オイル以外の潤滑剤をチェーンオイルと呼べません。しかし、ルブは潤滑剤の役割を果たすものであれば材料はなんでもいいわけです。
ウェルドダイトTF2 ウルトラドライワックステフロンルブはオイルではなくルブです。製品名にある通り、ワックスが入るのでオイルではないのでしょう。
ワックスです。高温では液体ですが低温では固形です。ちなみに固形の油は脂です。

オイルとルブの違いについて乱暴にまとめてみると、

  • オイルとルブの違いは成分の違い
  • チェーンルブと呼んでおけばまちがいない
  • 使用する上では、チェーンオイルとかチェーンルブとかは気にしなくていい
  • チェーンオイルなりチェーンルブの特性を知ることが肝要

で、今回はこんな話でもなくて、チェーンオイル改めチェーンルブを変えたという話です。

ウェルドダイトTF2 ウルトラドライワックステフロンルブはワックスといいながらドロッとした液体です。ケチャップよりゆるい感じですね。ドロッとではなくてトロぐらいでしょうか。
ドライタイプですから注油したあとに拭きとればカラカラです。汚れがつきにくくなる反面、もちません100キロ超えたらチェーンがキュルキュル鳴り出します。小まめな注油が必要です。それが面倒で……となると話が最初に戻るので、そこは置いといて先に進みます。

直ぐに注油の効果が切れるためか、錆が出てくるようになりました。錆は自転車乗りの恥だど思っています。手入れしていない証明ですね。ですので面倒くさくてもマメにディグリーザーを使って清掃し注油しました。でも錆は消えません。しかもスプロケットまで錆びてきたではありませんか。
ある日、出先の明るい場所で錆びている箇所をしげしげ眺めていたら、あることに気が付きました。どうやら錆は内と外のプレートが重なっているところからはみ出すように錆びているのです。近くが見えないお年頃なのでぼんやりとしか見えませんが、間違いなさそうです。プレートの重なり部分からはみ出すように錆ています。
プレートからはみ出すものといえば、そうです、チェーンルブしか考えられません。拭き残したものなのか、走っているうちにはみ出たルブなのかは不明ですが、チェーンに残った余分なルブが酸化して変色し、錆のようにこびり付いたのです。スプロケットの錆もチェーンのルブが付着し、変色したものと思われます。
ウェルドダイトのルブは水色なので注油した箇所がひと目で分かりますし、拭き残したところもひと目で分かります。ルブの拭き残しが錆もどきの正体と知ってから、気をつけて拭くようにしています。それでも錆もどきはなくなりません。拭き取りきれないのです。特にプレートの内側を細かくひとコマひとコマ拭く根性はありません。だって面倒くさがりんですもの、というとまた話が最初に戻りますので先を続けます。

こりゃチェーンルブを変えるしかないと色々調べて選んだのは、

ワコーズ CHL チェーンルブ 浸透性チェーン用防錆潤滑剤 A310

www.wako-chemical.co.jp

 

これ使っとけばまちがいない、ということのようです。逆に面白味がないという人もいます。常にマイノリティである変わり者としては、そういわれると違うチェーンルブにしたくなるとこですが、ここはこらえて定番にしました。なんたってスプレー式は楽そう……。

で、使ってみると、スプレー式は確かに楽です。ただし、飛び散らないように、布地を当てながらスプレーすることが必要です。特にリムに油がつくのは危険です。
スプレーしていると布地がルブでべとべとになります。無駄が多い感じです。それではと、ひとコマひとコマ丁寧に吹きかけようとしますが、力加減が悪いのか、相変わらず無駄が多くなります。コマを気にせず吹きかけた方が楽だし早いですね。
違いとしてはそれくらいしか分かりません。粘度がどうのこうのとか、浸透がどったらこったらは分かりません。乗った感触も100キロぐらいじゃ効果は消えないとわかる程度です。乗り心地の差は分かりません。ウェルドダイトのチェーンルブと違って長持ちすることは分かります。
あと、分かることといえば汚れ具合。汚れが少ないような気はします。短距離でも乗るたびに乾拭きしてますので、乾拭きの効果かもしれませんが。
ただし、黒くなります。拭きが甘いのでしょうね。
チェーンの注油はミシン油でも十分という話もあります。私など、ミシン油もチェーンルブも違いがわからないでしょう。ワコーズのチェーンルブは豚に真珠かもしれません。ミシン油で十分という人はよほど乗り慣れ、こまめにメンテナンスする人かと思います。面倒くさがりには向きませんね。自転車のチェーン専用とうたわれた方が素人には安心です。判断の責任をメーカーに転嫁できます。

今のところワコーズのチェーンルブには何の不満もありません。次に買うときも同じチェーンルブでもいいと思っています。一方で違うルブも試してみたい気もします。もしかしたら違いが分かるかも……。ワコーズのチェーンルブが切れたら、そのとき考えましょう。