【自転車】増し締めは命を守る
ロードバイクのメンテナンス入門書とかWEB記事なんかを読むと、最低限のメンテナンス、自分でできるメンテナンスとして、
- 清掃
- 注油
- 増し締め
が挙げられています。
今回はその増し締めの話。
先日のスローパンクのとき、後輪を脱着しました。
チューブ交換、タイヤをはめた後、後輪をフレーム着けます。最後にブレーキのクイックレリースを元に戻して作業完了。
しかし、片方のブレーキシューがリムにべったり貼り付いています。ブレーキをかけられません。センタリングがくるったのです。
トルクレンチでセンタリング調整ネジをいじってセンタリングします。やれやれとブレーキを試したら、ブレーキレバーが戻らない……。何度やっても駄目です。と言いますか、ブレーキの場合、何度かやってOKでは死んでしまう。100%動作してもらわないと。
ケーブルがゆるんだのかとケーブルを張り直ししました。でも駄目。直らない……。
もう素人の手におえない、自転車屋に持っていくしかないか……。にしても、ホイールを脱着しただけでなんでセンタリングが狂い、ケーブルがゆるむのだ?!
このやろうとキャリパーブレーキをぐりぐり揺すったら、ブレーキ全体が左右に動くではありませんか。そうです、ブレーキ本体が固定されたいなかったのです。固定されていないため、車輪の着脱の際にブレーキが動き、センタリングが狂ったのです。
ブレーキをフレームに固定しているブレーキ本体固定ナットを締めます。ゆるゆるでした。昨年夏に買った簡易のトルクレンチで締めます。締付けトルクは5~7N・m。7N・mは結構きつめですね。
この簡易トルクレンチは100%正確とは言い難いようですが、ネットの書き込みを見ると当たらずとも遠からず、適当にやるより数段ましだということです。確かに、数値がわからないと固めの7N・mまで締めないでしょう。
ついでに前輪ブレーキの固定ナットも締め直します。少し緩んでいました。でも、簡易トルクレンチがフレームに干渉して固定ナットに差し込めない。勘で締めるしかありませんが、後輪でなんとなくわかっているので、近いでしょう……。
これでブレーキレバーも戻るようになりました。ホイールの脱着ぐらいでシューのポジションが変わることはないでしょう。
やれやれ。
ということがあり、メンテナンスの増し締めは大事だと再認識しました。なんせブレーキですからね。怖い怖い。冷や汗モノです。乗るたびにチェックしなくても、月に一度ぐらいは増し締めしなくてはいけません。
実はクロスバイクの時代、リアディレイラーの取付けボルトが緩んでいたこともありました。変速が決まらないなと感じていたとき、なんとなくチェックしたとき緩んでいたのです。
増し締めは数カ月に一度やっていました。でも、ブレーキシュー固定ナットやシフトレバー固定ボルト、ステム固定ボルト、各ワイヤーの固定ボルトぐらいでした。ディレイラー取付けボルトや、ブレーキ取付ナットまではチェックしていませんでした。命の関わりそうなところを見逃していたのです。
これはいかんと、ボルトというボルトの増し締めをしましたが、ここでまた一つ問題が。
締付けトルクが分からない。
簡易版とはいえ、トルクレンチを使う以上、締め付けトルクが気になります。ステムにはトルクが書かれていますが、他の箇所はありません。
ということで、シマノのディーラーマニュアルで根気強く調べましょう。
これもまた楽し。
http://si.shimano.com/pdfs/dm/DM-GN0001-20-JPN.pdf