【自転車】運命に抗うことなかれ

これだけ研究し、買おうか買うまいかと迷ったというのは、結局は買ってしまうという運命を指し示していた。

伊藤礼氏（『こぐこぐ自転車』）の言葉。我が師ですな。

もう買うことは運命なのです。我慢してみて、研究して、やっぱり欲しい。となれば運命なのです。否、時間が経てば経つほど宿命となっていくのです。
もう運命であり、宿命となってしまえば、抗うことはかないません。どうしようもないのです。

ということで、欲しい欲しい病*1を患い苦しむ姿に根負けした妻から許可がおりました。
となれば電光石火、疾風迅雷、ローリング・ストーン。転がる石は止まりません。気が付けば大金握り締めて自転車屋。

　これください

せめての罪滅ぼし、言い訳に娘を連れていきました。なんの言い訳になるのかよく分かりませんが、次女は味方です。

自転車が組み上がるのを待つ間、お昼を食べ、隣のショッピングモールでお買い物。気前のいいこと。回転寿司で３００円の皿を娘が積み上げてもニコニコ。シール欲しいと言われれば、好きなの買いな。アイスクリーム食べたいと言われれば、セブンイレブンではなくサーティワン。
携帯に準備出来ましたと電話があり、足早に自転車屋へ。バッグから妻が準備してくれた現金を取り出すと、一瞬にして目が覚め怖くなりました。

　ほんまにええんか？

でも、ローリング・ストーンなのです。ロックなのです。RCサクセション、忌野清志郎です。初代自転車名人が買えと。

　じゃあ、現金で。

取り出した札束を見た娘が一言。

　千円札ばっか

いや、お釣りを貰いやすいようにお母さんが気を利かせてくれたのよ。
妻に感謝するとともに謝罪した一瞬でした。