【自転車】目下の悩み その10 ~輪行袋×スタンド=筍の親勝り
悩んでいます。結論は出ていますが、悩んでいます。でも、やっぱり……と考えてしまいます。でも、やっぱり同じ結論です。
ちび輪バッグ
折りたたみ自転車 KHS F-20RC の輪行袋は、オーストリッチのちび輪バッグです。
OSTRICH(オーストリッチ)公式ホームページ|自転車用バッグ、輪行袋、自転車用アクセサリの製造|アズマ産業株式会社
ぴったり。ホイールがあばれないようにするベルトも締まります。唯一の不満はたたんでもかさばることです。
折りたたみ自転車より大きいロードバイク用の輪行袋には、ボトルケージに収まるサイズにたためる輪行袋があります。ちび輪バッグと同じメーカーのオーストリッチにもあります。
でも、調べられた範囲では、折りたたみ自転車用にはボトルケージに収まる輪行袋はありません。おそらく生地の厚みの問題だろうと思います。作ろうと思えば作れるはずです。有名どころの折りたたみ自転車には純正輪行袋がありますから、あまり需要がないのでしょうね。
とまあ、コンパクトとはいえないちび輪バッグであります。
で、折りたたみ自転車に乗り始めたときの悩みは、ちび輪バッグをどう持ち歩くか(持ち走るか)でした。フロストバッグに入れると邪魔だし、メーカー推奨のサドル下にはサドルバッグを付けたいですし。サドルの下にくくりつけて走ったこともありますが、ベルト一本じゃ安定しません。
悩んだ挙句、ボトルケージに変えてミノウラのマルチケージ MC-2000 を取り付け、ちび輪バッグをくくり付けることに落ち着きました。
このマルチケージですが、場合によっては大きなペットボトルを載せることもできますから、便利そうです。
ということで、ちび輪バッグをどう持ち歩くかは、目下の悩みではなくなりました。書く前に解決してしまったのです。
センタースタンド
じゃあ今、ちび輪バッグでなにを悩んでいるかといいますと、センタースタンドが関係してきます。
KHS F-20RC にはセンタースタンドが付いています。折りたたみ式、収納式ではありません。簡易的で固定式のスタンドです。上がりません。
この純正スタンドは、走行スタイル(折りたたんでいない状態)のときに地面に当たらないように、脚が短くなっています。折りたたむと前輪が後輪側に回りますので、車体が前に倒れます。倒れないように支えるのが純正スタンドです。単純な構造ですがよくできています。スタンドの存在を意識することなく、折りたたみ時に車体を支え、自立してくれるのです。*1
ところが、走行中に邪魔にならないように幅が狭くなっています。つまり接地幅が狭い。安定感に欠けます。ちょいと突くだけで、ぐりとぐら。
幅だけの問題ではありません。純正スタンドは後輪側のチェーンステーに付いています。そのため、折りたたみ時にスタンドは後輪側に偏った位置となります。そのため、支えのない前輪側に倒れやすくなるのです。
実際に2回倒れました。
初めて倒れたのは駅のホームでした。輪行袋に入れた状態で駅のホームに置き、自販機でお茶を買おうとした隙に、風でこてんと倒れたのです。
次は銚子の駅前で輪行の準備をしていたときのことです。地面にほんの少しだけ傾斜がありました。輪行袋を広げている隙になにかの拍子でがちゃんと倒れたのです。こてんではなくがちゃんなので、バーテープが少し破れました。
凹みます。バーテープは破れ、気持ちは凹みます。
交換するか?
純正の銀色のバーテープは趣味ではありません。次女にも不評です。早々に巻き直したいところですが、少し我慢しようと思ってました。汚れるまで使っていようと。
自転車を倒してバーテープが破れました。
チャンス!
なんですが、なんかそういう気になりません。ええ、面倒くさい。
でも、不安定なスタンドはなんとかせねばなりません。自転車が傷だらけになるでしょうし、狂いも生じるでしょう。なにより危ない。揺れる電車の中で危険です。バーテープよりスタンド優先です。
ということで、折りたたみ式のセンタースタンドに交換することにしました。スタンドを立てているときは二本足ですが、上げると脚が閉じて一本のようになり、チェーンステーの横に並ぶタイプです。
選んだセンタースタンドはこちら。
ネットで何件か F-20R シリーズへの取り付け実績がありました。
MASSLOAD Vオープンセンタースタンド CL-KA56 ブラック
折りたたみ式ではないタイプ(AKI WORLD ADJUSTABLE W CENTER STAND SD-JD-003)も検討しましたが、こちらは調べられた範囲では取り付け実績がありません。
重量も変わりませんし、二本の脚が閉じるVオープンセンタースタンド CL-KA56 にしました。
取り付けは簡単です。8ミリ六角レンチがあればできちゃいます。
F-20RC 純正スタンドは、チェーンステーの付け根にブリッジがあり、そこに8ミリの六角ボルトで止めてあります。六角レンチで外し、同じ場所に六角ボルトで止めればいいのです。以上。
で、立ててみますとばっちり。誂えたようです。
ネットの書き込みでは、前輪が浮くとか後輪が浮くとかありましたが、前後とも車輪は接地しています。どちらかが浮いていた方が地面に足がついている感があって、頼もしいのではと思いますけどね。ともかく安定。2018年の F-20RC は前後とも車輪は接地します。
そうそう、キックスタンドが付いていましたが、こちらも外しました。
さて、問題の折りたたみ時。折りたたんだときの安定自立を期待して、スタンドを交換したわけです。
こちらもばっちり。
折りたたむ前にスタンドを立てるワンアクションが入りますが、この安定感のためなら苦になりません。そう簡単に倒れそうにはありません。変えてよかった。
でも、重さを測ってみますと、重量が増すことになりました。
- Vオープンセンタースタンド(538g)*2ー純正スタンド(152g)ーキックスタンド(152g)=224g
224g増量です。お得感いっぱい。
軽さより安定感。走行スタイルでも輪行スタイル(折りたたんだ状態)でも安定。安定性224g。素晴らしい。めでたしめでたし、市が栄えましたとさ。
いやいや、これでは悩みではありません。どこが目下の悩みやねん、ですね。
ちび輪バッグ×センタースタンド=筍の親勝り
今回のアイテム、ちび輪バッグ、センタースタンド。どちらにも満足しています。ところが世の中にはプラスとプラスをかけるとマイナスになることもあるのですよ。
センタースタンドで立てた F-20RC を広げたちび輪バッグに置き、バッグのチャックを閉めていきますと、
閉まらない……。
純正スタンドよりセンタースタンドの脚が長いため、立てたときに車体が高くなるのです。
折りたたむとサドルが一番高い位置にきます。その真下にスタンドがあります。そのため、一番高いサドルが更に高くなり、ちび輪バッグの丈を超えてしまうのです。ちび輪バッグは純正スタンドで立てたときにピッタリの寸法でした。スタンドを交換し、背が伸びたのです。入りません。
もう入らんのか? この前、買うたばっかりやん。
筍の親勝り。子供の成長は早いですね。
なんて話ではありません。センタースタンドで太り、背が伸びたわけですが、それは子の成長と違って手放しでは喜べないのです。
少しずつ袋をたくし上げて閉めようとしますが、閉まりません。サドルだけが鳥の頭のように飛び出しています。JRは袋の中に納まっていなければ載せてくれないようですから、まずいですよね。頭下げろと思わずサドルを押し込みたくなります。
子供の場合は、着られなくなった服や靴を買い換えるしかありません。でも、自転車の場合は、スタンドを背が低くなる純正に戻す、という手もあるのです。
- ちび輪バッグ優先で純正スタンドに戻す。
- 自立時の安定性優先で輪行袋を買い換える。
という悩みですが、安定性優先にしたいと思っています。倒れるのは自転車によくありませんし、何より危険です。自分が傷つくのはよいとして、他人を巻き込むのは論外。
ということで、少しでも安定するようセンタースタンドを選択します。なので、輪行袋を買い替えましょう!
でも、輪行袋を買い換えるといっても、冒頭ご紹介したとおり、折りたたみ自転車用の輪行袋は選択肢が少ないのです。もう一回り大きい折りたたみ自転車用輪行袋はなさそうです。
となれば、ロードバイクの縦型輪行袋を使うしかないのか。
実は、ロードバイク用の輪行袋を持っていたりします。一度、クロスバイクをレンタカーに積む機会があり、そのときに買いました。もしかしたら、輪行の機会が増えるかもと期待して。でも、クロスバイクの重さに辟易。こりゃ無理だと諦めました。
それ以来、使っていない輪行袋があるのです。
でも、大きな輪行袋に背の低い自転車を入れると、持ち上げたときに袋がずり下がってきそうです。余ったところを巾着袋のようにクチャクチャっとまとめる必要がありますね。
あと、上からかぶせるモンベルの輪行袋(コンパクトリンコウバッグ)という手もあります。こちらは小型軽量。魅力的。
さあ、どうしましょう。
やっぱり、コンパクトで軽い純正スタンドに戻す? 輪行のときに注意すればいいじゃん。
でも、危険だし、やっぱり輪行袋を替えよう。
でも、いい輪行袋がないし。
モンベル買っちゃう?
というのが目下の悩みです。