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自転車でスケッチしながら北海道を一周するのが夢

【自転車】革サドルでお勉強 ~前滑り防止はペダリング

 

サドルをBROOKSの革サドル SWIFT CHROME に替えました。

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形が変わり、革がつるつるなので、お尻が前に滑り、サドルの上で暴れ、まともに漕げません。
そこで、ハンドルを上げ、サドルを下げてさらに前に出しました。身体が立ちコンパクトになり、お尻が暴れることはなくなりました。でも前に滑るのは相変わらず。
交換前の合皮のサドルはフラットでした。鼻からお尻まで、つまり前から後まで水平なのです。
今の革サドルはお尻が上がっています。分かりますかね。

サドルの上を鼻からお尻まで自転車で走るとしましょう。
前のサドルは走り始めから終わりまで平らな道、フラット。坂道なしです。理想的な快適なルート。
今の革サドル SWIFT CHROME は走り出しこそフラットですが、最後に激坂ヒルクライムが待っています。荒川サイクリングロードばかり走る私にはつらい。

お尻が前に滑る場合はサドルの前を上げるといい、という記事がありました。前を上げて後方をフラットにするのです。
つまり、走り始めはゆるやかなダウンヒル。三分の二を過ぎた辺りでフラット、平地です。
前の方が上がっているのでどちらかといえば後ろに滑る。結果、前に滑らないという理屈です。

確かにサドルの前を上げるとお尻は前に滑らなくなりました。局部に圧迫感がありますが気にする程ではありません。骨盤を立てることを意識すれば問題なし。快適、快適。

でも、なんか美しくない。かっこ悪い。
せっかくブルホーンバーを前下がりにして、自転車がちょいワルオヤジになったのにサドルは前上がり。垢抜けません。お尻が痛くて苦労してます! と主張しているようなもの。

カッコイイなあ、と思わせるロードバイクの写真を見ると、サドルはフラットにセッティングされています。前上がりのサドルの写真はブログの写真ばかり。決まってサドル沼にはまっています。じたばた感が伝わってきます。

ではとフラットに戻しましたが、走り始めて直ぐにギブアップ。お尻が前につるつる滑ります。滑らないように腕で支えようとしてしまい、肩が痛くなる。苦痛なので元の前上がりに戻します。
走っている途中でもサドルポジションを変えられるように、最近は常にバックポケットにレンチを突っ込んでいます。上げては下げ、下げては上げの繰り返しです。

なんとかせねば、と調べていますと、目からウロコの動画がありました。

 


ケツが前に出てしまうので、サドルの鼻を上げたらよいのでしょうか?、、、残念!それだけは止めてください!

 

なるほど。師匠のいう通り!
師匠はいいます。

サドルの鼻を上げて前滑りを防ぐのは間違っている。対処方でしかない。
前滑りの真の原因は、ペダリング。もしくはサドルの高さにある。

ふむふむ。

ペダリング
死点、つまり6時の位置では力は下方向に向かわなければならない。死点で後ろに力がかかる踏み方をすると、反作用でお尻が前に出る。

サドル
高いと低さを求めてBBから少しでも近いサドルの前にお尻が移動しようとする。
低いと下死点で足首に余裕ができ、こねくり回すペダリング、つまり後ろに蹴ろうとして、反動でお尻が前に来る。ペダリングも関係しているわけ。

 

なるほど、そういう理屈なんですね。
そもそも下死点でペダルを踏み込むのはよくないそうです。下死点で踏み込むと加速を止めるに等しい。
6時になる前に踏み込みを終え、6時を過ぎたら引脚。そして反対側は脚の重さて踏み込む。
まあこんな感じですかね。正しいペダリングの蘊蓄は他のサイトを当たってください。耳学問の独学なんで当てにしないように。

 

ということで、前滑りしないように、先ずはペダリングから始めましょう。

サドルを水平にしました。正確には、鼻とお尻、最先端と最後尾の高さを合わせました。
鼻から走り始めてダウンヒル。半分を過ぎたところで、下りの勢いのまま上り坂、ヒルクライム

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さっそく試乗。ペダリング引き足を意識しながら乗りました。
最初は前に滑りました。でも以前ほど滑りません。そして慣れてしまいました。鼻を上げなくても、前滑りなく乗られるようになりました。
理想のフラットから激坂ヒルクライムというサドルの角度ではありませんが、ダウンヒルヒルクライムも見た目は悪くありません。先ずは今の角度になれて、いずれは理想のフラットを目指したいと思います。

 

ということで、サドルの前滑り対策はペダリングです。サドルの角度ではありません。
BROOKSの革サドルに替えて、ポジショニングとペダリングの大切さをしみじみ感じました。いい勉強になったと思います。

その革サドルですが、少し馴染んできたようです。お尻の方の右側に細かな皺が出てきました。傷みでなく馴染みだと思うのですが。
気になるのは右側だけ皺が入ったということ。右脚だけで漕いでいるのかもしれません。踏み込むときに意識するのは右脚なんです。左も意識しようとしますが、いつの間にか右脚だけで踏み込んでいます。これもペダリングの悪い例なのでしょう。
そもそも、何でも右側が痛いのです。眼も、虫歯も、肩も、手も、腰も、膝も、足も、すべて右側を痛めます。骨が曲がっているのでしょうね。
ペダリングも右に偏っている。いずれ右側の脚を痛めそうです。バランスいいペダリングを心がけましょう。

革サドルにいい勉強をさせていただきました。