週末は晴れ

自転車でスケッチしながら北海道を一周するのが夢

【自転車】ハンドル幅へのこだわり ~ちょい悪オヤジにはなれない

 

今回に限りませんが、お役立ち情報、お得情報はございません。ただの雑談です。悪しからず。


なで肩です。肩身の狭いおやじ、ではなくて肩幅が狭いおやじです。
肩にカバンをかけるとずるずる落ちます。いつも斜めがけです。
リュックサックも落ちます。肘でぶら下げてしまいます。
折り畳み自転車を担ぐとやはりずるずる落ちます。落とさないように反対側の手でベルトを引っ張ります。

初めてのスポーツバイク、クロスバイクは36cmまでハンドルバーをカットしました。バーエンドがあるので、外から外で40cm足らず。肩幅が狭いので、これくらい短い方が楽です。
ロードバイク Raleigh CRNブルホーンバーは、芯から芯まで幅40cm。外から外までだと42cmをちょい超えます。

 

ロードバイクになり、3cmほどハンドル幅が広くなったわけです。

 

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広めのハンドルにもじきに慣れるだろうと前向きに考えました。長距離を楽に走るならハンドル幅を広めに、という記事を読んだことがあります。
でも、広いものは広い。ブルホーンバーの角(つの)の部分を外から握ることができません。内側から握るようになります。手首が不自然にひねられます。
そしてブレーキが遠くて握りにくい。ステムを短くしたり、ブレーキレバーの角度をいじったりしましたが、やっぱり遠い。

 

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幅広のハンドルはしっくりきません。
ドロップハンドルはフラットバーのようにカットできません。イヤなら交換するしかありません。でも、なかなか交換する決心がつきませんでした。
理由は三つ。

ロードバイクのハンドルを替えるということは、バーテープも替えるということ。まだ傷んでいないのに取り替えるのはもったいない。ゴミはミニマイズ、ゴミは減らしましょう。ものは大切にしましょう。モノ扱いが荒い娘に常に言っています。
バーテープが傷むのを待つことにしました。

次にディレイラーの調整。ハンドル幅を替えるということはブレーキ、シフトともにケーブルが短くなる、つまりワイヤーの張り直し。ディレイラー調整が必要です。
このディレイラー調整。難しい。できないことは無いのですが面倒。できれば避けて通りたい。

ここまでは気持ちの問題。積極的な気持ちに切り替えれば解決します。
もうひとつの理由は情緒的ではなく物理的な問題です。理想のブルホーンバーがないのです。

理想のブルホーンバーとは、

  1. 芯芯38cm幅
  2. 31.8mm径
  3. バーコントローラー装着可能
  4. フラット部分は丸管
  5. でもって絶妙な色気で肩が垂れている

上三つは説明の必要はないでしょう。

四つ目、なぜ丸管なのか。
今のブルホーンバーはフラット部分をつぶして扁平にしたエアロハンドルです。
これ、見た目がクロモリに合わない。機能美のエアロハンドルはクラシカルな雰囲気のクロモリには合いません。しっくりこないんですね。クロモリフレームに合わせて潰れていない丸管にしたいのです。
でもって絶妙な色気で肩が垂れているってやつ。これが五つ目の条件。
ここは好みですね。なで肩だから、というわけではありませんが、水平な直線的バンドルより、少し左右が下がって欲しいのです。

実は NITTO に理想のブルホーンバーがあります。でも、クランク型25.4mmはありますが、31.8mm径がありません。廃番のようで、もう販売していません。

 


似たようなハンドルはありますが、肩の垂れ具合が好きになれません。垂れすぎなのです。
ということで、交換したい理想のブルホーンバーがないので、ハンドル交換できないわけです。

もったいない、面倒くさい、欲しいハンドルがない。
これがハンドル交換をしない三つの理由でした。

 

二三ヶ月に一度、近所の中古自転車屋にハンドルを探しにいっていました。理想のブルホーンバーが売りに出ていることを期待して。
去年の秋、CINELLI (チネリ)のブルホーンバーをが千円で売られているのを見つけました。

 

なで肩ではなくフラットです。丸管でもありません。でも千円。CINELLIのブルホーンバーが千円なんです。しかも美品。多少のことは目をつむりましょう。はい、お買い上げ。

 

これで交換しない理由のひとつは解決しました。
あとのふたつ(もったいない、面倒)は気持ちの問題。やろうと思えばできるわけですが、暖かくなったらやろう、とまたもや日延べ。

 

そこから半年。ようやくハンドル交換のチャンスが到来しました。

家族が帰省してひとりの週末。部屋の中でこっそりゆっくり作業できるひとりの週末。しかも雨模様。自転車に乗られないならいじりたい。
まだ寒いですが、部屋の中なら暖かい。しかも時間を気にしなくていい。
交換のチャンスです。
ロードバイク12時間耐久メンテナンスの開催です。

 

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フレーム洗浄やらケーブルの総取っ替えやらで12時間。至福の時間となりました。
その顛末は既に書いたので省略。ハンドル交換のやり方も、他にたくさん良い記事があるので省略。さっそく走りましょう。

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芯芯40cmから38cm。わずか2cmですが違いますね。いえ、違いを意識することなく自然なポジションでした。

いつもよりコンパクトに乗れてるな、
自転車が小さく感じる、
今日は調子良さそだな、
そうだ、ハンドル交換したんだった。

てな具合です。呆気なさすぎて、二年待ったのはなんだったのかと。まあ、それほど自然なんですね。ハンドル幅が狭くなり、外から自然に握ることができるようになりました。楽になりました。替えてよかった。

 

さて、この CINELLI のブルホーンバー。フラット部分がつぶれてエアロハンドルになってます。そこが手前に斜めになっています。なぜ斜めなのだろう。
いろいろ考え、ブルホーンバーを前下がりに取り付けるのではないか。そうするとつぶれた面が水平に近くなります。前下がりのブルホーンバーやんちゃなイメージのCINELLI らしいブルホーンバーになります。
さっそく前下がりになるように取り付けました。フラット部分が握りやすく、乗りやすくなった、ような気がします。少なくとも見た目がかっこよくなった。

ブルホーンバーハンドルを交換し、革サドルに続いて一段と自転車に色気が出ました。
しかし、ライダーはおじさんのままです。肩下がりでありますが、前のめりというタイプではありません。かっこよさも色気もありません。ちょいワルオヤジにもなりきれません。悲しいかな、肩身の狭い、ではなく肩幅が狭いおじさんのままです。