【自転車】BBユニット交換で気分上々(準備編)
ボトムブラケット(BB)ユニットをようやく交換しました。ようやくです。
要約すると、
足元で異音が発生したのが去年の初夏。
これはBBユニットが原因のようだから交換しようと思い立ったのが去年の夏。
怪我をして年を越す。
作業が大変そうだと悩んだのが今年の春。
涼しくなってからと異音が聞こえないふりをした酷暑の夏。暑かったですなあ。
秋になり雨の週末を迎えてようやくその気になりました。雨で乗られないから自転車いじりでもするかと。
なんだかんだで一年半。
ようやく交換しました。
- ■ 足元からの異音(昨年の初夏の出来事)
- ■ BBユニット交換は力技なのか? (昨年の夏の出来事)
- ■ BBユニットの選択(春の出来事)
- ■ BBユニット交換の工具(夏の出来事)
- ■ BBユニット交換作業は続く
■ 足元からの異音(昨年の初夏の出来事)
パキッ
ペダル付近で大きな音が鳴りました。何かが割れたような、何かが折れたような、嫌な音です。同時に何かずれたような、小さなショックを足元に感じました。
大きな音のあとも、しばらく小さな異音が続きます。周期的ではありません。不定期に繰り返し音がします。いつの間にか消えるのですが、何かが折れるような音だけに気になります。
- 足元からの音である。
- 何となく右側。
- 足にショックを感じる。
- 連続して音がする。
- 一定周期ではない。
- 足でペダルを踏むときだけ音がする。
- 発進時、坂道を上るときに音がすることが多い。
足元にあるのは、クリート、ペダル、クランク、チェーンリング、チェーン、フロントディレイラー、BB。
各パーツを点検してみました。異常なし。BBユニットだけはクランクを外さないと見られません。BBユニットが怪しい。
調べてみますと、BBユニット交換は1万キロメートルぐらいが目安だとか。
音がし始めたのは8千キロメートル越えた辺り。ちょっと早いような気がしますが、ありえないわけではない。交換しても良い時期なので、
ダメ元で交換してみるか・・・・・・。
BBユニット交換を決意した昨年の初夏でした。
■ BBユニット交換は力技なのか? (昨年の夏の出来事)
BBユニット交換の手順、必要な工具を調べました。
たいへんそう・・・・・・。
ネットの記事を見ると苦労話が目立ちます。
- 抜けないのでハンマーで叩いた。
- 工具の柄に鉄パイプを巻き付けて二人がかりで回した。
- パーツが回らずパーツの溝を舐めてしまった。
- 固着していたのでクレ556を吹きまくった。
- 工具をハンマーで叩いて回した。
- 結局、自転車屋に泣きついた。
とにかく力技のようです。
ロードバイクメンテナンスのハウツー本を3冊持っていますが、BBユニット交換の記事が載っているのは1冊だけ。難しいからでしょうか。
となると、躊躇しますよね。
でも、異音はなくならない。自転車屋に持ち込むのも面倒。どうせなら自分でやってみたいし。
と下調べしていると足首骨折。夏季休暇最終日のことでした。
骨折、松葉杖でBBどころではなくなった夏。
乗られない自転車のことを考えるのもつらかった秋。
手は出ても足が出ないまま、時は過ぎていきました。
■ BBユニットの選択(春の出来事)
骨折から復帰し、ただただ自転車に乗られることが嬉しかった冬が終わり、春になりました。聞こえぬふりをしていた異音にもそろそろ決着をつけなければなりません。
いい加減に(そろそろ)交換するかと調査再開です。
BBユニットは規格乱立のようです。
愛車はシマノのTIAGRA。BBユニットはシマノのホローテックⅡという規格です。
取り付けられるホローテックⅡのBBユニットは3種類。
BB-RS500B
交換前のBBユニット。
SM-BBR60
ワンランク上。アルテグラ、105用。
BB-R9100
さらにワンランク上、最上位の シマノ DURA-ACE用。
最上位の BB-R9100 は、SM-BBR60 と比較すると耐久性にが難あるようです。
一分一秒に執念を燃やし、BBユニット交換も面倒ではないなら BB-R9100 でしょう。
私の場合は楽に長く走りたいだけ。さらに難儀そうなBBユニット交換はなるべく避けたい。
SM-BBR60 は「耐久性を確保しながら、フリクション(摩擦抵抗)は『SM-BB6700』の半分程度に低減」されているそうです。
ということで、ワンランク上の SM-BBR60 に交換することにしました。
更にBBユニットには 70mm用 SM-BBR60 ITA と 68mm用 SM-BBR60 BSA があります。
愛車 Raleigh CRN のBBは 68mm 。
交換するBBユニットは、シマノ ボトムブラケット SM-BBR60 BSA で決まりです。
と、決断の春でした。
■ BBユニット交換の工具(夏の出来事)
BBユニットが決まれば次は工具です。
BBユニット交換には専用工具が必要です。さらに工具はBBユニットの規格によって違います。
何台も自転車を持っていて、それぞれBBユニットの規格が違えば、その数だけ工具が必要となります。ちょっと困ったパーツです。
そういうこともあって、BBユニット交換は自転車屋さん、という方も多いのでしょうか。工具を揃えるお金で自転車屋の工賃が払えるような気もします。
BBユニット交換の手順を考慮すると、シマノのホローテックⅡ交換に必要な工具は5点あります。
(1)六角レンチ(5mm) →クランク着脱に使用
(2)クランク取り付け工具 →クランクキャップ着脱に使用
(3)BBユニット取付工具 →交換前のBBユニット取り外しに使用
(4)BBユニット取付工具 →交換前のBBユニット取り付けに使用
(5)ハンマー(ヘッドが柔らかいもの) →クランク着脱が固いときに使用
持っている工具もありますが、BBユニット専用工具は持っていません。口コミなど調べて必要なものを購入しました。
(1)六角レンチ(5mm)
クランクの着脱に使います。説明は不要でしょう。
(2)クランク取り付け工具
シマノ TL-FC18 クランク取付け工具(ドライバータイプ)
左側のクランクのプラキャップを外すための専用工具です。
同じ役目の工具に TL-FC16 があります。クランクのプラキャップにはめ込むプラスチックの工具です。こちらは指で回します。 TL-FC18 の10分の1の値段で買えます。
じゃあ、こっち TL-FC16 でええやんけ、と思いますが、口コミやブログを読むと悩んでしまいます。TL-FC16 で外れないほど固着していたので結局 TL-FC18 を買った、(もしくは)友人に借りた、という書き込みがチラホラ。
そんな便利な友人はいませんので、大人しく TL-FC18 を購入いたしましょう。
(3)BBユニット取付工具
シマノ TL-FC36 ホローテックII BBユニット取付工具 オフセットタイプ グリップ付
交換前の BB-RS500B の着脱に使用します。BB-RS500B のサイズに合わせた専用工具です。
口径部がO型であること。グリップがオフセットであることからこれを選びました。
口径部がC型よりもO型の方が溝を舐める可能性が低いとのこと。確かに溝の凸を越えることがないので舐めにくいと思われます。実際に使うと、しっかりグリップするので安心感があります。
もうひとつ、グリップがオフセットの方が回しやすいそうです。このオフセットのメリットは実感しました。
(4)BBユニット取付工具
シマノ TL-FC25 SM-BBR60用アダプター取付工具
先の(3) TL-FC36(BBユニット取付レンチ)にはめ込んで使うアダプタです。
TL-FC36 の口径は取り外す BB-RS500B のサイズです。新しく取付けるBBユニット SM-BBR60 は一回り小さいのでアダプタをかます必要があります。
このアダプタ TL-FC25 はBBユニット SM-BBR60 に同梱されており、購入の必要はありません。
(5)ハンマー(ヘッドが柔らかいもの)
これは手持ちの樹脂ヘッドのハンマーがあります。
クランクが固着して抜けないときにコンコンと叩くために使うようです。木槌のようなものでOKでしょう。
出番がないに越したことはありません。
■ BBユニット交換作業は続く
交換するBBユニット、工具が揃いました。
あとは作業するだけです。
でも暑い。住宅事情により自転車いじりは屋外です。それも日が照っている昼間に限られます。
今年の夏は暑かったですよね?
熱中症で死にますよね?
涼しくなってからにしようと夏の間も異音は聞こえないふり。本当のところは、BBユニットが外せなくて泣きべそをかくのが怖いのです。
ようやくその気になったのは、小雨で自転車に乗られない秋の土曜日。パキ音が大きくなってきたような気もして、周りの人に聞こえているかもと思うと恥ずかしくなってきたのです。走行距離もBBユニット交換の目安といわれる1万キロメートルを越えました。
いい加減に男になろう。潔く散ろう。
散るのか散らないのか。
その話は続編で。
ちなみに、例によって、このブログでは作業手順は紹介しませんので悪しからず。
つづく↓