【自転車】パンク修理ツールのお話(追記あり)
ロードバイクでのトラブルといえば、やはりパンクでしょう。
世の中にはパンク知らずを豪語される方もおられますが、私は年に一回ぐらいはパンクしています。道中、パンクすることは滅多にありません。どちらかといえばスローパンクが多い。
出発前に、空気を入れようとしたらぺたんこだった。そんなパンクが多いのです。
頻度の差はあれロードバイクにパンクはつきもの。パンク修理の工具も色々あります。
今回はパンクー修理ツールのお話。
タイヤキーとCO2ボンベ ~楽しい後輪のパンク編
昨年秋、珍しく道中でパンクしました。岩淵水門で折り返し、ゆるい坂を上るとき、なんか重いな、と思ったら後輪のパンクだったのです。
なぜかウキウキ。パンク程度のトラブルなら楽しめる余裕が出てきたわけです。
私見ではありますが、パンク修理(チューブ交換)の作業で嫌なことが二つあります。
- タイヤを嵌める
- 空気を入れる
タイヤを嵌めるのは力技の面があります。タイヤレバーを駆使してぐいと力任せでタイヤを嵌めます。これが億劫。
空気を入れる。スタンド型のでかいエアポンプでも持ち歩いていれば別ですが、携帯用なミニポンプは体力勝負。腕がヘロヘロになります。
この二つの難題を軽く解決し、パンク修理を楽しくしてくれるのが、タイヤキーとCO2ボンベです。
タイヤキー Tyrekey
いわゆるタイヤレバーです。こいつのおかげでパンク修理(チューブ交換)も快適です。
タイヤキーを買うに至った顛末は過去に書きました。
タイヤキーはタイヤレバーの代わりに使います。タイヤをホイールから外し、はめることが簡単にできます。
欠点はやや大きめなこと。一本で済むのですが、タイヤレバーに比べると大きめ。といって、苦になるようなサイズではありませんが。
タイヤキーは使ってみないとわかりません。いや、楽です。おすすめです。家電ローディーがベストバイというのも納得。
といいつつ、告白します。
タイヤキーの使い方を忘れていました。
使い方がわからなければただのプラスチックの板。豚に真珠であります。
パンクは久しぶり。タイヤキーを使ったのも二年ぶりぐらい。忘れても当たり前ということで。最近、物忘れが激しいし……。スマホに使い方動画のURLメモっといてよかった。
CO2ボンベ
あと、CO2ボンベ。この存在も大きい。
CO2ボンベは、もう皆さんご存知でしょう。手順どおりやればあっという間に空気が入ります。もう手放せませんね。
ただし、一回のパンク修理にボンベ一本使います。一回で終わり。一巻の終わり、ではありませんが、一回で終わり。二回パンクしたら、と不安になると何本ボンベを持ち歩けばいいんだと悩み始めます。
悩んだ挙げ句、確率の問題(計算したことはありませんが)で考え、二回連続はまれ(多分)、そのときは頑張ってポンプをしゅこしゅこやろうと開き直ることにしました。
楽しいパンク修理の条件
ということで、便利な工具のおかげで楽しくチューブ交換、パンク修理。トラブルをエンジョイできました。
あと、天候にも恵まれました。そろそろ冬かという時期でしたが、日差しがありポカポカ。ちょうど公園のところでのパンクでしたから、ベンチで日向ぼこしながらの作業でした。これが寒風吹きすさぶ中とか、運動禁止の猛暑日だったら楽しむどころではなかったでしょう。
もう一つ、タイミング。ある程度走ったあとでのパンク、修理しないと帰られない道中でのパンク。開き直るしかないタイミングでした。
これが出発直後のパンクだったら……。凹みます。間違いなく。
工具、天候、タイミングに恵まれた楽しいパンク修理でした。
ちなみに、チューブの穴の位置は特定できましたが、原因は不明です。
瞬間パンク修理剤 ~不安が残る前輪のパンク編
で、先日、出発前のパンク。空気を入れようとしたら、今度は前輪がぺたんこ。修理すると出発が遅れる。ロードバイクはあきらめ、折りたたみ自転車を楽しみました。パンク修理は帰ってきてからのんびりやろうというわけです。
せっかくのパンクですから、ちょっと試してみたいことがありました。瞬間パンク修理剤”クイックショット”です。
時々、お守り代わりにバックポケットに入れるパンク修理剤。
修理剤とエアーを同時に充填(約20秒)。充填後はすぐに走行も可能です。
本当に宣伝文句通りなのでしょうか?
パンクしたチューブですが、前回パンクしたときのチューブです。穴を塞いで使っていました。再度のパンクなので捨ててもいいかなと。
あと、瞬間パンク修理剤も三年か四年前に買ったものです。使用期限とかなさそうですが、古いのでちょっと心配。使ってしまおうかと。
ということもあり、本当に使えるのかという好奇心から、チューブも修理剤も捨てるつもりで試してみました。
空気圧が足りない
アダプタを付けて押し込むだけ。簡単です。あっという間に終わりました。タイヤ(チューブ)は膨らみ、穴もふさがったようです。
でも、
空気圧が足りない。
指で簡単に凹む程度の空気圧。CO2ボンベと比べようがないぐらい。
まっすぐ走られない。
乗ってみるとハンドルをとられます。タイヤがよれてねじれてはずれすのではと怖くなりました。
いくら応急処置とはいえ、このタイヤでは危ないぞ。
率直な意見です。
白い泡の正体
空気圧が足りないなら足せばいい。フロアポンプで空気を足そうと、バルブに空気入れのヘッドを押し込もうとすると※、バルブから白い泡が溢れ出てきます。修理剤ですね。
※ 空気の追い足し手順を間違っていたようです。メーカー推奨の追い足し方法は後述。
見た目は石鹸の泡みたいですが、こいつが曲者。実体は糊です。乾くとベトベトです。つまり、バルブの口が固まる。さらに空気入れの金口も固まる。触った手もベトベト糊だらけ。
えらい目にあいました。チューブは捨てる気だったのでいいのですが、空気入れはえらいこっちゃ。
金口を外し、パーツクリーナーで洗浄したらもとに戻りましたが、空気入れまで買い替えかと焦りました。
不安が残る瞬間パンク修理剤
あとから空気を足そうとしたのは私が阿呆だからです。二度とやらなければいい話。
でも空気圧が足りないのは困りものです。あとから足すこともままらならない。
パンクしても多少空気が残っていれば、足りた?
タイヤの小さい折りたたみ自転車なら足りる?
口コミは悪くないのですが…。
瞬間パンク修理剤はお手軽。
軽いし、
コンパクトだし、
修理も文字通り瞬間。
でも、
空気圧が足りないし、
あくまで応急処置。
チューブは捨てる覚悟が必要。
さあ、どうしたものか。瞬間パンク修理剤を新しく買うか、素直にパンク修理キットを持ち歩くか。輪行とかちょっとそのあたりをポタリング、というときには瞬間パンク修理剤は魅力的です。
お守り代わりに買おうと思うのですが、本当に大丈夫かと不安が残ります。
お守りにならへん!
ちなみに、パンクの原因は尖った小石でした。小石がタイヤにめり込んで突き破り、チューブに穴を空けていたのでした。
タイヤの交換時期? まだ3,000kmぐらいだけどな。
【追記】空気の追い足し
調べてみますと、空気の追い足しは白い泡に悩まされることなくできるようです。
クイックショットで充填後、バブルにねじ込んだアダプターを外さず、そのままCO2ボンベをアダプターに装着してCO2を充填すればいいそうです。マニュアルにはクイックショットと同じメーカー、マルニ工業のCO2アダプター(K-610)とボンベ(K-611)を使えとあります。
これって、もっているTNIのレギュレーターと同型ちゃうん?
ということは、CO2ボンベセット(レギュレーターとボンベ)も持ち歩けば、空気圧不足の不安もなし?
というか、クイックショットのアダプターを使えば、手持ちの空気入れでも追い足しできるんちゃうの?
でもですよ、瞬間パンク修理剤を持ち歩くのは荷物を減らすため。CO2ボンベセットを持ち歩くなら、そんなに変わらんのちゃうの?
定番のパンク修理セット
タイヤキー20g+空気入れ(エアボーン)59g+お助けチューブ10g+チューブ80g+CO2ボンベセット(16g+68g)=253g
軽量?パンク修理セット(追い足し対応バージョン)
クイックショット77g+CO2ボンベセット(16g+68g)=161g
92g軽量化できるぞ?
でも、瞬間パンク修理剤だけなら77gですむから176gの軽量化のはずだったのに、ちょっと増えちゃう。なんか軽量化のインパクトが少ない。瞬間パンク修理剤だけに比べると、かさばるし。このレギュレーター、T字型で収まり悪い。。
これだったら、割り切って瞬間パンク修理剤だけでいいかな。少なくとも折りたたみ自転車での輪行なら、タイヤも小さいし、瞬間パンク修理剤だけでいいような気もします。