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週末は晴れ

自転車でスケッチしながら北海道を一周するのが夢

至福の時間 娘達の自転車選び


長女は22インチ変速なしの自転車を3年半乗りました。ザドルを上げすぎて、自転車屋のおばちゃんに、それ以上あげるなと叱られました。

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次女は20インチ6段変速の自転車を2年半乗りました。前輪のタイヤが割れてきました。

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ということで、それぞれ自転車を新調することとしました。


我が家にはマイカーがありません。移動手段は公共交通機関か徒歩、そして自転車です。自転車にはお金をかけても罰は当たりません。いい自転車を買ってあげたいと思います。

で、至福の時間。何を買うか悩むのは、モノがなんであれ楽しいものです。
さあ、どんな自転車にしましょうか。

二人ともスポーツバイクに乗りたがっています。月に何度か20kmほど一緒に走ります。娘達には少しでも楽に走りたいという思いと、スポーツバイクへの見た目の憧れがあるようです。特に長女は変速機への思いが強そうです。
一方で、娘達は街乗りがメインです。習い事の行き帰り、近所の買い物、友達と公園にいく、子供らしい自転車の乗り方です。

娘達の自転車選びのポイントは二つ。

  1. スポーツバイクに乗りたい(本人達の希望)。
  2. 習い事の行き帰り、ちょっとした買い物が多い。


いずれ親離れして、遠乗りの機会は減る・・・・・・。今は自転車買って欲しさに「お父さんと自転車行く!」といってくれていますが、買ってもらったらそんなことも忘れるでしょう。
結局、街乗り中心になる娘達には、スポーツバイクよりシティサイクルやジュニアサイクルの方があっていそうです。
日常の街乗り中心となると、スポーツバイクにはないカゴ、泥除け、スタンドは必須です。スタンドはともかく、カゴ、泥除けを付けるとスポーツバイクらしさが少しづつ消えていきます。揃えるのも面倒です。やはり、シティサイクルの方がよさげです。
スポーツバイクはまめなメンテナンスが必要ですが、娘達がメンテナンスするとは思えません。荒っぽく乗れるシティサイクルしかなさそうです。

でも、娘達はスポーツバイクに憧れています。長女はこんなのに乗りたいと、ロードバイクに乗るように、背中を丸くします。
その気持ちを大事にしたいという親心。そして、ちょっとでも長く娘とすごす自転車の時間を作りたいという寂しい父性。スポーツバイクも捨てがたい。

いろいろ考え、スポーツバイクよりのシティサイクル、ジュニアサイクルを探すこととしました。

長女にはミニベロ風のシティサイクルにしようと思います。
長女は背が高く26インチを買うことになります。一気に大人の自転車です。でかくなります。でもひょろりとしていて体力がない。26インチの自転車を支え、コントロールできるのか一抹の不安があります。
習い事の行き帰りがメインとなり、ごみごみした街中を走りますので、小回りがきいた方がよかろうと、コンパクトなミニベロ風のシティサイクルがぴったりと思います。

次女には24インチを買うつもりです。我が子とは思えぬ運動神経を持ち、体力もあります。24インチだとジュニアサイクルの範疇ですので、比較的コンパクトです。次女なら乗りこなせそうです
次女もミニベロ風でもと思いました。しかし、子供向けミニベロはなく、ミニベロに乗るには身長が足りません。
次女の方が遠出する機会もまだ多かろうと、クロスバイク風のジュニアサイクルにしましょう。

で、どんな自転車を娘達に買ったかは、次回のお楽しみ。





大後悔のワンタッチフロアポンプ

クロスバイクに乗り始めた妻に、タイヤの空気圧はメンテの基本、と講釈を垂れながら、空気の入れ方を教えました。ママチャリの英式バルブは妻も慣れていますが、仏式は初めてです。
そのとき、ここだけは気を付けろと力説したのは、

バルブから空気入れのヘッドを外すときに、ヘッドのレバーで指を挟むな!

ということです。
あれは痛い。涙がぽろりと出てくる。出発前にあれをやると凹みます。

クロスバイクを買ってから、空気入れを買った。自転車屋の前を通ったついでに空気を入れる、というのはダメと知ったからだ。そんなもんなんだと、歩いて一分の自転車量販店で買った。

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もちろん、仏式対応インジケータ付の空気入れだ。その自転車量販店のブランドの付いた空気入れだが、オススメの空気入れのポイントをおさえていた。

  1. 仏式に対応していること。(家庭の事情で英式にも対応していること)
  2. スポーツバイクに必要な空気圧を入れられること。
  3. インジケータが上に付いていること。(見やすい)


調べてみるとメーカー品のブランドを変え、不要なオプションを省いて安くしたものと思われる。子供の頃に家にあった空気入れしか所有したことはなく、事実上初めての空気入れなので、これがいいものかどうかはわからないが、少なくとも不満はなかった。ロードバイクを買うまでは。

 

厳密に言えば、ロードバイクを買う少し前からヘッドがバルブに噛まなくなった。ヘッドをバルブに噛ませるだけでインジケーターが動いていたが、ポンピングを始めないと動かないようになった。時々ポンピングすると全ての空気がバルブに送られず、漏れるようになった。
そして、ロードバイクのバルブに噛ませると、ポンピングを始めた途端にヘッドが吹き飛び抜けるようになった。

クロスバイクのチューブは SCHWALBE (シュワルベ)製である。ロードバイクはおそらく Panaracer (パナレーサー)であろう。一点豪華主義で交換したバルブキャップが黒のプラスチックだった。Panaracer のチューブのキャプは黒のプラスチック。タイヤが Panaracer なのでチューブも Panaracer で間違いなかろう。
クロスバイクはうまくいく、ロードバイクはうまくいかない。つまり、空気入れのヘッドとチューブのバルブの相性だろうか。

ともかく、空気入れがストレスになっている。バルブが曲がることを覚悟の上で、ぐっとヘッドを深く噛ませる。それでも3回ぐらいやり直さないと空気が入らない。ポンピングを止めると空気が抜け続ける。空気入れは格闘だ。空気入れについて色々しれべてみると、ヘッドには寿命があるようだ。もしかしたら寿命かもしれぬ。

ならば、ヘッドを噂のヒラメとやらに交換しようか。しかし、高い。普通の空気れより高い。ヘッドだけを上手く交換できるかという不安もある。微調整も必要らしく、ということはチューブのメーカーで調整しないといけないのか? ヒラメに替えると英式の子供の自転車に使えなくなる。

 


新しく買うことにした。
選んだのは、ネットの動画で気になっていたパナレーサーワンタッチフロアポンプ。ワンタッチでヘッドをバルブに噛ませることができる。解除もワンタッチ。これだと指を挟むことはない。

www.youtube.com

 

Amazonでポチるとすぐに届いた。早速試してみた。

 

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これで空気入れもストレスフリー! となるはずだった。
ワンタッチで簡単! 指挟みの心配もなし! となるはずだった。

確かに差し込むだけ、ワンタッチ。でも、空気が入らない。漏れている。インジケーターもめちゃくちゃ。頑張って入れても、6BARぐらいまでいくと、スポっ! とヘッドが飛んだ。危ない

何度やり直しても駄目。噛みが浅い。バルブとの相性かと思いクロスバイクで試してみたが結果は同じ。ひどすぎ
Amazonの口コミでも一ヶ月ほどで空気漏れという書き込みが何件かあった。嫌な予感はしていた。嫌な予感が当たった。当たってしまった。

 

凹んだ。これなら指を挟んだほうがましだ。
 

 

膝が痛いのでザドルを上げました。 ポジショニングの極意

最近、右膝に痛みを感じるようになりました。太っていたころは頻繁に感じていましたが、痩せてからは極たまに軽く感じるだけになりました。しかし、最近は日に一度ぐらい痛みを覚えます。
これってロードバイクに乗り換えたからでしょうか?
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ロードバイクのビギナー向けの入門書や雑誌、Webには、買う前や乗り始めたあとのアドバイスが溢れている。読んでみると内容はほとんど同じ。つまり、いずれのアドバイスも的を得ているということなのだろう。
まとめるとこんな感じだ。

  • 身体にあったフレームサイズを買うこと
  • 身体にあったポジションに設定してもらうこと
  • ヘルメット、ライト、空気入れは必ず準備すること(その他いろいろそろえると結構な額になるよ)


主旨としては、
ポジショニングと安全
を重視しなさい、ということだ。

安全についてはよくわかる。当たり前の話だ。ルール、マナーを守ることは、本人の人としての成熟度の問題だ。
ポジショニングの話になるとビギナーにはピンとこない。買ってみて乗ってみて、あちこち痛くて調べたり相談したりして、ああポジショニングが大事だと初めて知る人がほとんどだろう。

適切なポジショニングには、フレームサイズとセッティングが大事。ところが、買ったあとはフレームサイズの調整はできない。セッティングを頑張るしかない。
このセッティングにはベテランも苦労しているようで、入門書の類だけではなく、あらゆるスポーツバイクのマニュアル本の前半でポジショニングの薀蓄が出てくる。雑誌でも定期的に特集が組まれている。
書かれている内容には、身体のサイズからポジションを算出するものから、実際にまたがって決めるものまで、いろいろある。乗車時の姿勢にも諸説あるようだ。
で、共通しているポジショニングの極意はこれ。

いろいろ試してみよう!
しっくりきたのが貴方のベストポジション!

なんやねん。なんのアドバイスにもなっとらんやないか。

どんなに立派な理論を振りかざしても、その人その自転車その姿勢その癖で結論は変わってくるわけだ。試行錯誤でやるしかないということか。

クロスバイクに乗り始めた時、手が痛かったので、定説通りにハンドルを高くした。しかし効果はなかった。
半ばやけくそでハンドルを一番低い状態にした。なんとなく低くした方が乗りやすそうだと感じたこともある。身体は低くして、と言っていた。ハンドルを下げてみると手の痛みは嘘のように引いた。
なにがどうなってこうなったのかは分からないが、定説の逆でポジショニングが上手くいった。
つまり、先人の薀蓄にこだわらず、自分で試すしかないのである。

今乗っているRaleighのロードバイクは、購入店できちんと身体各部の測定をし、ポジショニングしてもらった。なので購入店のセッティングのままで乗っていた。
慣れてきた頃、腕を下げたい、脚を伸ばしたい、と身体が言い始めた。
まずハンドルを5mm下げた。肩が楽になった。
続いてサドルを5mm上げた。プロに合わせてもらったサドルのポジションを変えたくなくて、初期設定のまま乗っていた。でも膝の痛み解消のためにポジションを変えてみた。
膝の痛みはサドルの高さを変えれば治まるというのが定説だ。膝の裏が痛いときはサドルが高く、前が痛いときはサドルが低いという。膝の前が痛かったので、サドルを上げた。
新しいポジションで61km走った(自己新記録である)。首と肩の痛みは減った。膝の痛みはもう少し様子を見なければいけないが、楽になったような気がする。
そして漕ぎ出しに自転車がコンパクトになったと感じるようになった。これが気持ちいい。

今のところは定説に従い正解かと思っている。






目下の悩み その3 その後のフロントバックの始末


「目下の悩み」は至福の時間。色々悩んでいるときが一番楽しいものです。悩みが解決するとその瞬間は嬉しいものですが、それが当たり前になると過ぎ去った過去。思い出でしかありません。新しい「目下の悩み」が始まり、新しい悩みに夢中になります。至福の時間がまた始まるわけです。

前回の「目下の悩み」は、モンベルのフロントバッグを補助ブレーキと干渉させずに取り付ける方法はないかという悩みだった。

 

mono93.hatenablog.com


考えたり調べたり、解決策としては次の4つ。

  1. 【ハンドル交換】ハンドルを交換し、補助ブレーキを少し外側に動かす。→お金がかかる。面倒。
  2. 【アクセサリーホルダー】アクセサリーホルダーでバーを増設し、そこにフロントバッグを付ける。→失敗。
  3. 【リクセン化】フロントバッグを改造し、リクセンのアタッチメントを使えるようにする。→アタッチメントの取付取外しが都度できないので駄目。
  4. 【サドルバック化】サドルにぶら下げて、サドルバックとして使う。→太ももに当たる。


いずれもうまくいかなかった。
フロントバッグをフロントバッグとして使う上手い方法はなく、何らかの器具を使って実現したとしても、無理があり、目指している「カッコいい」から遠ざかる。ゴテゴテのカスタマイズ好きのおじさんになってしまいそうだ。

とすれば、あきらめるか、サドルバッグ化という選択肢しか残らない。スケッチ道具を運ぶバッグは欲しいし、必要だ。あきらめられない。となると、必然的にサドルバッグ化を目指すことになる。

素直に、大きめのサドルバッグをと思うが、どのサドルバッグを使うにも太ももに当たらないようにするため、なんらかのサポーターが必要であることに違いはない。何とかならないかと悩み、調べ、頭の中でシュミレーションした結果いきついたのは、何も細工しないということ。


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そう、今使っているパンク修理キットを入れたサドルバックで、モンベルのフロントバッグを支えるのである。
ネットではサドルポストにアクセサリーホルダーを付けて支えるやり方が主流だが、これだとパンク修理キットが付けられない。パンク修理キットをモンベルのバッグに入れるしかない。でも、バッグのスペースに余裕がなくなる。そこで、単純に両方付けてみた。なかなかいけるじゃないの。

しかし、二つともベルトでサドルレーンに固定することになるので、サドルレーンが混み合い、モンベルのバッグのベルトがよじれてうまく固定できない。
左右の揺れを抑えるためのベルトをサドルバッグのリアライトを取り付けるベルトにくくりつけるのだが、横に締めるベルトを経てに締めるので、こちらもよじれてしまう。
走っているうちにサドルバッグがどちらかに歪み、寄ってしまい、後ろから見ると「カッコ悪い」。

   



で、一工夫と投資。
VIVAの「バックループ」でサドルに取付け、サドルレーンを整理した。横揺れのベルトは、100均の「カラビナ」をサドルバッグにつけ、縦のベルトを横に変換。素直に取付けられるようにした。


この状態で60km走ったが、問題なし。横から見ると暑苦しいので「カッコいい」とはいい難いが、まあごまかせるかな。走っている間は視界に入らないので気にならないし。でも、100%満足できる解決策ではないので、お尻の下のもぞもぞ感は変わらない。
いっそのこと、でかいサドルバックに替えるかと思いつつも、フロントバッグの「大人な落ち着き」にも憧れる。
ということで「目下の悩み」が新しい局面に入ったところで、続きはいずれ。

ともかく、モンベルのフロントバッグはサドルバッグとして当面使うことにしましょう。


自転車で痩せるのか? 世の中そんなに甘くない。

 

健康診断がありました。
胴囲は微減したものの、体重が2kg増えました。ちょっとやばいかも。
ゴールデンウィークは高尾山にいった一日を除き毎日自転車に乗りました。一日平均30kmほど走りました。でも、太っています。
自転車だけではダメなんですね。

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久しぶりに会う知人から、痩せたねといわれる。12kgほどやせましたよと答える。そうすると、何やって痩せたんですかとくる。自転車で、といいたいが、逆流性食道炎を患って食べられなくなりましてね、と答えている。
自転車で痩せたといわないのは、話が長くなるのが面倒なのと、自転車だけでは痩せないと思うからだ。
逆流性食道炎が発症したのと自転車を買ったのは、偶然同じ時期だった。食事制限と運動の相乗効果で一気に痩せたのである。

具志堅用高がラジオで言っていた。ジムにダイエット目的でボクササイズにくる女性はみんな太る、そりゃトレーニングした後に、スポーツのあとのビールは最高よね、と飲み食いしたら太りますよ、と。

自転車は有酸素運動を長時間続けられるスポーツだ。身体への負担も少なく、色んなところへ行けるので愉しい。長続きしやすいいい運動なのだ。自転車の本を読むとみんなそう書いている。実際に痩せた人も多い。

私も確かに痩せた。でも、それは食べられなくなったからだ。自転車だけでは痩せない。自転車に乗り続けているけれど、油断して食べてしまうとすぐに太る。今、自転車にの続けているけど、徐々に体重が増えている。
自転車に乗るとお腹が空く。行った先でつい食べてしまう。ちょいと小腹が空いたと立ち寄るコンビニで、疲れているからと言い訳して甘いものを買ってしまう。
自転車に乗るとご飯が美味しいんですよ。

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有酸素運動しても、消化したカロリー以上食べては意味がない。具志堅用高のいう通りだ。痩せるには、自転車に乗るだけではダメだ。結局は食事制限が必要なのだ。

私の体験からの結論は、

ダイエットの基本は食事のコントロール。自転車はその効果を促進するに過ぎない。
しかし、自転車の運動は効果的であり、自転車は愉しいので長続きする。自転車はダイエットの成果が出やすい。

 

『親鸞』五木寛之著(講談社)読了

就職して営業一筋三〇年。未だに営業は嫌です。自分には向いていないと思います。
二〇年程前は店頭販売もやりました。自社の製品をお客さんに説明して買ってもらいます。

兵庫県のベットタウンのお店で店頭販売をした時のことです。おばあさんが孫に頼まれたと他社の商品を買いに来ました。仕事なので自社製品を勧めました。おばあさんは自社製品を買う気になりました。
その時、ふと思ったのです。もし自社製品を買って帰ると、おばあさんは孫から怒られるんだろうなと。
結局、自社製品を売らず、他社製品を売りました。
営業って嫌だとつくづく思いました。
辞めたくなりました。


  

 

五木寛之の『親鸞』を読んだ。コメディアンの大竹まことが面白いとポッドキャストで勧めていた。同じ番組で女芸人の光浦靖子は漫画の『ワンピース』を勧めていた。どっちが面白いか論争になり、ゲストの書評家が両者のオススメの本を読み、どちらが面白いか勝負しようということになった。

 翌週、結果が出た。引き分け。つまり、『ワンピース』と同じぐらい『親鸞』は面白いということだ。
そのポッドキャストを聞いて、いつかは『親鸞』を読もうと思い、ようやく『親鸞』の第一部を読んだ。

親鸞』というからには説教臭い文学かと思ったら、エンターテイメントだった。アクションあり、恋愛あり、陰謀あり。一級の娯楽作品だ。フィクションの世界である。なんといってもダース・ベイダーもどきが出てくる。面白くないはずがない。とはいえ、法然やら親鸞が出てくるので説教臭い部分もある。そこはさらりと読み流す。
下巻に入り、物語がクライマックスを迎えた時、親鸞の思考として商人の罪が出てきた。

商人といえば、品物をかついで各地を歩きまわる行商人がおおい。彼らは都の見栄えのする品物を、言葉たくみに地方の人びとに売る。品物の由来や品質のついて、口からでまかせの弁舌で、高く売りつけるのが腕のいい商人だ。その仕事には、嘘をついているという意識はない。しかし心の底では、なにか罪ぶかい事をしているといううしろめたさが、どこかにつきまとう。
親鸞 下』五木寛之著(講談社)より

 

これって、おばあさんに接客した時の罪悪感そのままである。営業って嫌だ。
営業をずっとやっていて、究極の営業は怪しげな宗教団体の壺だと思う。
あんた、死相が出てるよ、カラダの調子悪いでしょ、もうすぐ死ぬよ、医者じゃ治んないよ、だって、ガンだもの、でもさ、この壺買ったら大丈夫、ガンなんて治っちまうよ、実はさ、俺もガンだったけど、この壺で治ったんだよね。
お客の不安を極端にまで煽り、解決策として商品を売る。突き詰めれば営業はそういうものだ。
そう、お客さんの不安が捏造であり、解決策が嘘だったら商いではなく詐欺だ。
でも、本当だったら商いである。

兵庫県西の方のお店で、他社の商品を買ったお客さんが使い方を教えてくれといわれたことがある。老夫婦だった。面倒なので私は違う会社の営業だからとやんわり断った。でも、すがるような目で見てくる。田舎の両親を思い出した。簡単に説明してあげようと思った。他社製品の使い方を説明しているうちに、いつの間にか熱心に説明していた。説明が終わった時、そのお客さんは買った商品をキャンセルして、私の会社の製品を買うと言い出した。さすがに驚いた。
奈良の盆地のお店では、一度接客したお客さんが一年後に指名してくれたことがある。一年前に丁寧に接客してくれて、買った商品が良かったから、もう一度貴方から買いたいと言ってくれた。営業っていいなと思った。

阪神淡路大震災の時、私は震度7の中にいた。地震がおさまり、マンションの住人がパジャマにコートを羽織ってぞろぞろ外に出てきた。ちょっと落ち着いた頃、二人の女性が病院が気になるので行ってきますと、パジャマ姿のままスクーターにまたがって走っていった。二人は看護婦だった。二人はそのまま戻ってこなかった。
私はマンションに残り、翌日、被災地から大阪の親戚の家に避難した。二人の看護婦は被災地の中で寝る間もなく働いているだろう、それにひきかえ……。罪悪感を感じた。
一週間ほどして、私も仕事に復帰した。仕事場は被災地に隣接しており、早くも仮設住宅の建築が始まっていた。
私は被災者のために何ができるのだろう。役立たずだと悩んだ。
取引先に行ったとき、店長が興奮気味に言った。
「物資が日本海経由で来る」
被災地の神戸を横切らずに、日本海を迂回して、日用品が運ばれてくるというのだ。被災者の多くが日用品を失っていた。震災から二週間ほど立ち、生活の再建が始まっていた。しかし、被災地に分断された物流が機能せず、物資不足に陥っていた。そんな中、日本海を迂回して、山を超えて物資が運ばれてくる。
店長の言葉に私にもできることがあると気がついた。物資を被災者に届けるのが営業の仕事だ。必要なものを必要としている人に届けるのが商いなのだ。

お客さんが本当に困っていることを本当に解決してあげることができれば、それは罪ではないのである。
商いというのは、誠実であれば罪ではないのだ。
そう思い未だに営業を続けている。


100km走りたい ~ 肩と首の痛みを克服する方法

購入時にセッティングしてもらったまま走っていました。450kmほど走って、もう少しハンドルが低くていいかなと感じ、5mm低くしました。正確には10mm低くしましたが、走ってみると低過ぎると感じたので5mm戻しました。


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ハンドルを少し低くしてから、特にフラット部を握ったときに楽になった。三年間ハンドルを低くして乗っていたクロスバイクのポジションに近いからだろうか。
ハンドルを低くして楽になったが、一時間も走ると肩と首が痛くなるのは変わらない。ロードバイクに乗り換えた当初に比べると慣れてはきたが、肩の痛みは相変わらずだ。

家を出て2km走ると荒川CRだ。そこからは信号もなくノンストップ。一時間走り続けると20kmぐらい走る。好条件であれば、一時間で20km走れるが、車も多く信号の多い道を走ると10kmちょっとだろう。日曜の湾岸なら15kmに届くぐらいだ。ノンストップで20km超走ったとしても、肩が痛くくたびれている。
一時間20km走ったあと、休憩がてらにあちこち寄り道しながら三時間ほどかけて帰ると50km超。止まるたびにストレッチをして肩と首の痛みをごまかしている。
今のところ60kmが限界である。

100kmというのが一つの壁というか、ステップらしい。100km走破すると自信になるそうだ。そこで田村浩著『自転車で100kmをラクに走る』(技術評論社)を読んでみた。

100km走るための装備からウェア、心得、ルート設定まで色々まとめられている。その中で、プランニングの際の目安として、1時間で何km走れるかを把握すること、とある。1時間で20km走れるなら、単純計算で5時間あれば100km走れるというわけだ。
荒川CRという好条件の道で元気な走り出しなら1時間で20km走れるが、実力値としては1時間で10数kmだろう。つまり、時速10数kmで100km走るなら、10時間近くかかるということだ。朝の7時に出発して帰り着くのが夕方の17時になる。
そもそも10時間も走り続けられるのだろうか。『自転車で100kmをラクに走る』では止まる時間をいかに短くするかが100km走るポイントだという。

でも、体力的に走り続けられたとしても、この肩と首の痛みには堪えられないと思う。
私の場合、肩と首の痛みを克服できなければ100km走ることは難しかろう。

この肩と首の痛みを克服するにはどうすれば良いのか。体の各部の痛みはポジショニングとフォームに問題があるといわれる。手が痛ければハンドルを上げ、お尻が痛ければハンドルを下げる等々、入門書やWEBにアドバイスが散らばっている。
どのアドバイスも、結局は試行錯誤してベストなポジショニングをさぐれ、フォームは矯正しろというだけで決定打はない。決定打はないのでヒントを得るしかない。

では、肩や首の痛みをなくすにはどうすれば良いのか。WEBで調べてみた。

体が痛い時の理由と解消法 - ロードバイク虎の巻

kogfum.net
roadbike01.info

 

hukuokarakuraku.jp


他にも色々なページがあったが、調べた結論としては、

 肩と首の痛みは筋力がないからで、
 乗っているうちに筋力がつき、痛みは消える

というものだ。
肩と首の痛みはとにかく走って鍛えれば消えるということらしい。

とにかく、がたがた言わずに走れ、鍛えろというわけだ。スパルタなのだ。

いい歳なんで、辛いんですけどね。
100km目指してとにかく走りましょうか。