【ギア】99gの意義:湯沸かしセット軽量化への飽くなき挑戦
外出先で雨に降られ、乗り換えのために降りた高田馬場で折りたたみ傘を買いました。ビニール傘でもいいのですが、折りたたみ傘を買いました。超軽量99gの折りたたみ傘です。
前から欲しいと思っていました。昨年、腰痛で悩んでいるとき、少しでもバッグを軽くしたいと思っていました。どうせ買うなら欲しかった超軽量折りたたみ傘を買うこととしました。
99g。この数字が好きです。
100gはつまらない。頑張った感がありません。
101gは字面が面白い。100を切れなかった無念さより、開き直り、面白みを感じます。
98gもつまらない。ギリギリ攻めた感がありません。だからなに? と冷めてしまいます。
99gは緊張感があります。油断すると一桁上がります。なにを誤魔化して100gを切ったんだと好奇心をそそられます。
昨夏、長崎の九十九島でカヤック体験してきました。実際には二百八島だそうです。九十九より多いのにあえて九十九島と称する。日本人の謙虚の美学、ではなく九十九と言った方が多く思えるだけではなく、語感の美学がかくれているのではないでしょうか。
さて、この春、いろいろ忙しくてミニミニ湯沸かしデイキャンプできていませんが、ギアだけは充実していきます。コレクターの血ですな。
同じ血をひく娘はハンギョドンのコレクターですが、推し活と言い張ります。私も推し活と言いましょう。
推し活、つまり物欲、欲しい欲しい病の結果、最軽量の湯沸かしセットは99.9gとなりました。
湯沸かしセットの考え方で、どこまでギアをそろえ、どこまで重量としてカウントするかが変わります。
コンセプト:スティックコーヒーを一杯飲む
あとは水だけ。
目指せ99g
1)マグカップ スノーピーク チタンシングルマグ 220ml:44.1g
マグカップが総重量の中の半分近くを占めます。マグカップでセット重量が決まるといっても過言ではありません。
ここは金に物を言わせるしかありません。直火OK(自己責任)のチタンマグカップ一択。ステンレスは重い、アルミは熱伝導率が高くで冷めたコーヒーしか飲めません。
エバニューは2023/05/27現在の公表値です。実測値と3gの差があります。誤差の範囲とは言い難いのですが、ロットが違うのでしょうか? 同じ品番でも生産ロットで仕様が変わっているのかもしれません。
公表値がどうあれ、実物の重量で考えます。(なんか悔しいけど)
2)リッド(ふた) ダイソーのボトルのフタ:5.3g
メタルスクリューキャップ200ml | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア
なくても沸かせますが、限られたアルコール燃料で湯沸かししますので、効率重視。
スノーピーク220mlシングルマグにあうリッドはありません。ダイソーのボトルの蓋がちょうど合います。アルミのスクリューふたです。
3)ティースプーン ハーゲンダッツのスプーン:1.5g
なんかもう手に入らないかもしれないので、大事に使いましょう。
ハーゲンダッツジャパン、石油由来のプラスチック製スプーン順次廃止 バイオマス配合素材に:2025年までにプラ使用量半減へ - ITmedia ビジネスオンライン
4)アルコールストーブ DIY:7.3g
アルコールストーブはDIY。20mlのアルミのクリーム缶にカーボンフェルトを詰め込んだもので9.8g。これが最軽量。軽さ追求でフタを省けば7.3gになります。
5)五徳 エバニュー十字五徳 T0.3 triveti:3.5g
実はアルコールストーブと五徳が一体となったエバニューのアルコールストーブ BLUENOTEstove なら 13g ですみます。DIYアルコールストーブとエバニューの十字五徳をあわせた13.3gより軽いのです。しかし、採用できませんでした。
BLUENOTEstove はアルコールストーブから横に炎が広がるタイプです。縦長のスノーピーク220mlマグカップの狭い底からはみ出てしまいます。BLUENOTEstove とノーピーク220mlマグカップの組み合わせはNGなのです。
エバニュー Ti Demitasse ならBLUENOTEstove と組み合わせで使えます。が、マグカップだけで1.1g重くなるので、BLUENOTEstove で軽くなる0.3gではリカバリーできません。
スノーピーク220mlマグカップとDIYアルコールストーブ、エバニュー十字五徳 T0.3 triveti の組み合わせが最軽量となります。
6)風防 DIYアルミ風防:3.8g
アルミ缶から切り抜いた自作風防です。
7)着火器具 Bicスリムライター:14.3g
もうワンサイズ小さいBicライターなら、2、3g軽くなりそうですが、入手できていないので、スリムライターで我慢。
もっと軽量を目指すなら、マッチという手もありますが、風が強いときには不安なので、固いところで定評のあるBicのライター。
8)アルコール燃料用容器 ダイソー調味料入れ15ml:7.4g
調味料入れ(15mL、 2個) | 【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア
ダイソーの15mlボトル。メモリのなかった古いバージョン。
9)パッケージ なし:0g
アルミのスクリューふたがスノーピーク220mlマグカップにかっちりハマります。
10)ブレンディ スティックコーヒー 2.6g
1~10)合計 89.8g
なんと90g切りました。99gどころではありませんでした。
11)アルコール燃料約14ml 10.1g
これにアルコール燃料を13mlほど追加すると
99.1g
もうちょいアルコール燃料を足しましょう。
99.9g
99.9gセットの実力は?
あとは水だけですが、水は現地調達で。自販機、コンビニ、公園の水飲み場。流石に水を含んで99.9gは無理なので。
このセットで実際にお湯を沸かして、コーヒーを入れてみました。
室温26度で氷を入れた水200ccが7分ほどで湧きました。ちなみに沈下は10分。
実際にはスティックコーヒーに200ccも要りません。薄いスティックコーヒーはさすがに不味いです。
これで、真冬でもスティックコーヒーを飲めそうです。
四捨五入すると100gやんけ?
ではアルコール燃料を0.4mlほど減らします。
ほら99.4g。四捨五入で99gです。
99g切ってない?
じゃあ、アルコール燃料をあと0.3mlほど減らしましょう。
ほら99.0g。これで文句はないでしょう?