【本】本数珠つなぎ15冊目『オリエント急行殺人事件』
別格。
クリスティを読む度に思います。ハズレがない。しかもおもしろい。特にポアロは好きです。
ということで、本数珠つなぎ15冊目はアガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』。
ちなみに、本数珠つなぎ14冊目はポアロの出ないアガサ・クリスティでした。
さて、クリスティ作品を読んで楽しい理由の一つが舞台でしょうね。映画007シリーズに通じるものがあります。世界が舞台。『ナイルに死す』なんかもそうでしょうな。旅情があります。一時期はまった内田康夫氏の浅見シリーズもそうです。寅さんもそうですな。旅情です。
安サラリーマンをやってますと旅情とは程遠い人生です。ゴールデンウィークや夏休みの家族旅行はサービスであって旅情ではありません。たまの出張で見知らぬ土地にも行きますが、予定に終われお土産買うのに精一杯。下戸なので夜も退屈です。
そんな寂しい日常に小さな旅情を持ち込んでくれたのが自転車です。
今日はあっち方面に行ってみようかなと、ふらりと出発。今のところ妻は気持ちよく見送ってくれますが、たまには家事を手伝え、子供の相手をしろと言われる日もいずれ訪れるでしょう。
そんな後ろめたさを感じながら、ふらりと出かけるのは寅さんに通じるところがあります。
さらに、最近は輪行を覚えました。ふらりといく先が遠く広がりました。旅情の二倍増です。
とりあえず、日帰りの輪行ですが、いずれは宿泊輪行。本格的旅情ですよ。
憧れは寝台車で深夜に出発し、朝、見知らぬ土地で降りる。朝から走り、また寝台車で帰宅。いいじゃないですか。寝台車、憧れなんです。
その寝台車が舞台の『オリエント急行殺人事件』。
うん、元に戻った。
『オリエント急行殺人事件』。多分、読んだのは三回目。トリックは分かっているので退屈かと思いきや、細部を忘れているので面白い。犯人が分かった状態で読むのも、あ、こんなところに伏線が——という発見もあります。
まあ、『オリエント急行殺人事件』については有名ですし、半可通が語ることはありません。面白かったとだけ書いて終わりとしましょう。
続けてクリスティを読みたいところですが、本数珠つなぎ16冊目は『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』。映画の原作つながりです。
実はこの本数珠つなぎは、更新をサボっておりまして、『オリエント急行殺人事件』を読んだのは昨年2017年です。ちょうど映画『オリエント急行殺人事件』公開の頃です。そんなこともあって、『オリエント急行殺人事件』を読みました。
同時期に公開されていた映画が『ブレードランナー2049』。名作『ブレードランナー』の続編ですな。
『ブレードランナー』は何度も観ましたが、実は原作は読んだことがありません。
ということで、16冊目は『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』。