【自転車】マルチツール再考 ~テコの原理
娘にテコの原理を解説した。支点と力点と作用点。
具体例、応用例として、ハサミやドライバー、ドアノブを見せた。それと六角レンチ。
では、六角レンチがなぜL字形なのか? 娘に解説します。
長い柄で回すとテコの原理で小さな力でボルトを強く締められるからだよ、ボルトを緩めるときにも小さな力でいいんだよ。
だからといってやたら長くすると、柄がしなって回せないし、無理すると折れちゃうから、太さに合わせてちょうどいい長さにしてあるんだよ。
ドライバー、爪切り、水道の栓、缶のプルトップなど他にもテコの原理で使われているものがあることに、娘は目をきらきらさせていました。
さて、
最近サドルを買い替えました。BROOKSの革サドルです。
ポジショニングの絶賛試行錯誤中です。
出先でサドルの前後、角度の調整をしたい。
サドルバッグからノグチのマルチツールを取り出します。愛用している、というほど(幸運にも)使っていませんが、常に携帯しているノグチのマルチツールには二本のレンチが収納されています。
- 長辺:プラスドライバー / 短辺:5ミリの六角レンチ
- 長辺:6ミリの六角レンチ / 短辺:4ミリの六角レンチ
サドルのやぐら(台座)のボルトは6ミリ。滅多に使わない太いやつです。マルチツールの六角レンチ長辺の方を突っ込み回しますが回りません。回す方が短辺なので、テコの原理の効果が無いに等しく、私の非力ではびくともしません。使い物になりません。
調べてみますと、 Raleigh CRN で6ミリの六角ボルトを使っているのは、サドルのやぐら以外にありません。
今はシートのポジショニングで6ミリの六角レンチの出番がありますが、ポジションが固まっまてしまうとほぼ出番はありません。使えなくてもいいのではないでしょうか。
でも、万が一のための携帯ツール。なくていいのか、と悩みます。
ノグチのマルチツールだと、自分に必要なツールが揃って81g。追加で2ミリと3ミリの六角レンチ(ブレーキの調整用)もありますが、足しても90g程です。
軽量で必要最小限のマルチツールとして、LEZYNEのマルチツール SV11 がありますが、105g。十分軽い。でも心もち重くなります。しかも追加投資。
6ミリの六角レンチを使うのはサドルのやぐらだけ。緊急事態で締めることはほぼないでしょう。あったとしてもノグチのマルチツールで何とかなりそうです。
問題は緩める方。緩めなければいけないような緊急事態ってなんでしょう? 想像がつきません。
ということで、今のままでいいかな。しばらくは、バックポケットに六角レンチを突っ込んで走ろう。
さてさて、テコの原理ですが、自転車ってテコの原理だらけなんですね。
ハンドル、ブレーキ、ブレーキレバー、ペダル、ギア。テコの原理のおかげで非力な脚でもそこそこ早く走れるわけです。
テコの原理バンザイ。