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【自転車】BBユニット交換で気分上々(作業編)

 

足元の異音に気が付いたのは昨年の初夏。異音の原因がBBユニットだろうとアタリをつけ、ユニット交換の手順やら工具を調べ、こりゃ難儀そうなと色々言い訳して先送りにしてきたら、一年が過ぎてしまいました。
その間、骨折で自転車から遠ざかっていた期間もありましたが、まあ優柔不断と言いましょうか臆病者と言いましょうか。
ようやく交換作業の決意をしたのは、小雨で自転車に乗られない初秋の土曜のことでした。
と、ここまではお話済み。

 

mono93.hatenablog.com

 

今回は交換作業のお話。

例によって、当ブログでは作業の細かな手順は書きません。検索すれば手順を丁寧に紹介されているサイトがゴロゴロあります。ハウツーはそちらにお任せします。

ライトウェイ-自転車メンテ ホローテックIIの取り付け方 39

ということで、ここでは主な作業を列挙するだけ。苦労したところや気になったポイントの紹介ぐらいです。

 
■ BBユニット交換の手順(初秋の出来事)

(1)チェーンとペダルを外す。
(2)クランクを外す。
(3)BBユニットを外す。
(4)清掃とグリスアップ。
(5)BBユニットを取り付ける。
(6)クランクを取り付ける。
(7)チェーンとペダルを取り付ける。

 

(1)チェーンとペダルを外す。

チェーンも交換するのでチェーンを外しました。落とす(チェーンリンクから外す)だけでもいいようです。
ペダルを外してから作業したほうが楽だということで、ペダルも外しました。ついでに洗浄、グリスアップ。

 

(2)クランクを外す。

クランクキャップの取り外しは、取付け工具 TL-FC18 を差し込んでくるくる回すだけです。懸念された固着は全く無し。安価な TL-FC16 で十分だったかもしれません。

 

 
用心したほうがいいのは、脱落防止ピン。ピンといってもぱっと見は薄くて小さな板です。ぐっと握ると割ってしまいそう。こんなもんいるんかいな、というようなパーツです。

シマノ(SHIMANO) プレート FC-T661 FC-S500 FC-R700 FC-R565 FC-R563 FC-R553 Y1GE98050


脱落防止ピンには、クランク取付ボトルが緩んできても、クランクが外れないようにする大事な役目があるそうです。感謝の気持を込めて、洗浄しときましょう。

  

(3)BBユニットを外す。

最難関。固着して抜けないと泣く人が多い作業。ゆえに一年以上躊躇してきました。
さあ、時は来ました。

BBユニット右側は逆ネジ。回す方向を確認。前方向に倒すように緩めます。右ワン(BBから見えている輪っか)に TL-FC36 をはめ込みます。そして覚悟を決めてぐっと回します。

スカッ

という感じで力入れるまもなく回りました。緩む間もなく回りました。

なんじゃこりゃ。

一年以上躊躇していたのは何だったんでしょう?
いや、まだ左が残っています。片方は直ぐに回ったが、もう片方が回らなかった、という書き込みもありました。油断大敵。左は固いかも。

左ワンは正ネジ。こちらも慎重に工具をはめ、覚悟を決めてぐっ
ちょっとだけ力が要りました。でもこちらもあっけなく緩みました。事前調査では相当難儀すると一年以上先送りにしてきた作業は一瞬で終わり。呆気なさすぎです。

 

 

(4)清掃とグリスアップ。

BBユニットを引っこ抜いたらフレームのBB内部を綺麗にします。意外とジャリジャリ。溝を傷つけないよう丁寧に洗浄、グリスアップします。

 

 

(5)BBユニットを取り付ける。

BBユニット SM-BBR60 同梱のアダプタ TL-FC25 を 取付工具(レンチ)TL-FC36 にはめ込んで作業。簡単。

シマノ ボトムブラケット SM-BBR60 BSA 付属/TL-FC25


左右を間違えないようにだけ気をつけましょう。あと右は逆ネジなので締め付ける方向も気をつけましょう。
問題はトルクですが、トルクレンチがないのでちょっと固めにという気持ちで締めました。

そうそう、取付工具(レンチ)TL-FC36オフセットがポイント。口径部とグリップが一直線ではなく、少しグリップが持ち上がっています。このオフセットが作業を楽にしてくれます。
グリップが一直線だとグリップが後ろ側にきたときに、フレームのチェーンステーにグリップが当たります。TL-FC36 はオフセットなのでその心配はありません。オフセットのグリップがいい感じでチェーンステーを避けています。安い互換工具にしなくてよかったという瞬間です。ほんと、瞬間です。あっという間に作業が終わるので。

シマノ(SHIMANO) TL-FC36 ホローテックII BBユニット取付工具 オフセットタイプ グリップ付 Y13098000

(6)クランクを取り付ける。

取り外しの逆。
右側のチェーンリングと一体化したクランクを差し込むときに、樹脂ヘッドのハンマーが活躍。手で差し込んだだけでは置くまで入らず、ハンマーで軽く叩きました。
脱落防止ピンを忘れずに。

 

 

(7)チェーンとペダルを取り付ける。

特に問題なし。
念のため、フロントディレイラーの動作を確認。

 

以上です。
各パーツを取り外したあと、フレームやスプロケットなどの洗浄もしたので時間はかかりました。BBユニット交換の作業自体はトラブルなく短時間で終了。何をビビっていたのだろう、と感じた初秋の小雨の土曜日でした。


■ BBユニット交換の効果(秋のこれから)

異音がしなくなった

そもそも、異音の原因ではないかと疑い、BBユニットを交換しました。
交換後、200km(3回に分けてです)ほど走りましたが異音はしなくなりました。やはり、原因はBBユニットだったのでしょうか。

BBユニット取り外し後、ベアリングボールが見えるとこまで分解しました。割れはないか、欠けていないか確認しました。老眼&素人の目視では異常は見受けられません。

BBユニットを交換するとき、右ワンはゆるゆる、右ワンはそれなりに締まっていました。
つまり、右側は緩んでいたということです。

交換後、異音が消えたのは確かです。異音発生の場所はBBと思われるのですが、原因はBBユニットの緩みだったのかもしれません。増し締めで直ったかも。
とはいえ、増し締めするにも専用工具を揃え、クランク取り外しの手間がかかります。であれば交換の時期でもありましたし、BBユニット交換という経験も積めましたし、やってよかったと思っています。もっと早くやっとけよ、とも思いますが。

 

軽くなった

作業をした小雨の土曜日。翌日はからっと晴れました。BBユニットとチェーンを交換してのライドです。
交換するに当たり、ワンランク上のBBユニットに交換しました。噂通り軽くなったような気がします。ヌルヌルと回るような気がします。気がします。気がします。
走っていると、本当に軽いぞ、なめらかだぞと交換の手応えを感じるようになりました。いつもより早く走れているんじゃないか? 向かい風でもインナーギアを使わずに走れたぞ。
実際、走行後のログを見ると平均速度が過去最速でした。ほんのちょっとですけど。
これがワンランク上のBBユニット効果なのか、新品のBBユニット効果なのか、はたまた勘違いなのか。
感覚でしかないので正解はわかりません。
ただ、気分がいい。これは間違いありません。

  • 自分でBBユニットを交換した。
  • 新品はなんでも気持ちがいい。
  • ワンランク上のBBユニットはなめらか。
  • なんか成長した、早くなった、そんな感じ。

とにかく、BBユニットを交換して気分のいい秋の始まりです。
これからは自転車には気持ちのいい季節。週末が楽しみです。

工具は揃っています。BBユニットは高価なパーツではありません。
折りたたみ自転車の方も交換してみる?