週末は晴れ

自転車でスケッチしながら北海道を一周するのが夢

【自転車】災い転じてステム新調

 


ボトムブラケットを交換したばかりですが、今度はステムを交換することになりました。思わぬ出費です。

ハンドルを低くして肩の痛みが和らいだことは書きました。

 

mono93.hatenablog.com

 

調子こいてもう5mm下げたらどうだろう、もっと楽になるかも。いそいそと5mm下げました。
フレームとホイールとステムが軸線に乗っている、じゃなくて、一直線上に揃っていることを確認し、ステムのボルトを締めこんでいきます。トルクレンチを使わずくいくいと。
やけに回るなあ、どれぐらいのトルクあるだろう、と思っていたら、

パキン

と大きな音がしました。

グエッ

負けないぐらい大きな声も出ました。

やってもうた。なんか知らんけど。

 

なんやってんやろ。
最初はアーレンキーが折れたのかと思いました。違う。
ボルトの穴をなめたんか? 違う。
なんと、ボルトがステムのネジ穴の中で折れたのでした。折れたボルトの先は中に残ったままです。取り出しようがない。

やってもうた。これじゃ走られへん。

トルクを計らずグイグイ回したのがいけなかったのでしょうか。面倒臭がらずトルクを計ればよかった・・・・・・。
ボルトを折ってしまったことより、走られなくなることがショックでした。

ボルトを折ってしまったステムは、PROLTステム。長さ8cmと短め。

ハンドルを近づけたくて9cmの純正ステムから交換しました。三年ほど一緒に走ったステムですが、もう使えません。つまり走られない。

とにかく走りたい。

 とりあえず、折りたたみ自転車で走るかと考えました。でも長距離走りたい。問題の先送りでしかないし。
やはり何とかしてロードバイクで走りたい。
しまい込んでいた純正ステムを引っ張り出すことにしました。

純正ステムはメーカー不明。シルバーのステムで”Raleigh” と刻印してあります。三年ぶりの再会。懐かしいと撫でました。
純正ステムは9cm。使えなくなったPROのステムより1cm長い。
たかが1cm、されど1cm。実感しました。1cmハンドルが遠いライドは、つらいライドとなりました。
肩は痛くなるわ、すぐ草臥れるわ。とにかくつらい。1cmでこんなに違うのか。
サドルに座り身体を倒します。腕を前に出すといつものところにハンドルが・・・・・・ない。ちょっとズレている。違う。なんか違うのではなく、ハンドルバーの位置が違う。ハンドルが遠い。

早く8cmのステムに戻したい。
買うしかない。来週末に間に合うように買うしかない。

草臥れたライドの後、ジャングル探索。
PROのステムに何の不満もありませんでした。気に入っていました。お手頃値段ですから同じものでいいかと思っていました。
でもジャングルでは品切れです(2020年11月中旬時点)。同じPROのワンランク上のステムはありましたが、ちょっとお高い。プロのように走る気はありませんので手は出ません。
なんとか来週末には手に入れたい。別のステムを探すことにしました。

条件は8cmでそれほど高くなく、それほど安くなく。できれば17度
絞り込むまでの経緯は長くなるので割愛しますが、最終候補は二つ。

  • cinelli PISTA STEM
  • NITTO UI-25BX CNC

 

● cinelli PISTA STEM

ハンドルバーはチネリ(cinelli)です。ちょい悪オヤジになりきれないジジイには似合いません。でもバーテープで隠れてるので人にはわかりません。

ステムの場合はチネリのド派手なロゴが丸見えです。ジジイには似合いません。クロモリの Raleigh にも似合いません。若ぶった寒いジジイにしか見えないでしょう。かえって格好悪い。PROのロゴも浮いていましたが、チネリだとなおさらです。正面の赤いロゴは気に入ったんですがね。

 

 

● NITTO UI-25BX CNC

やはりクラシカルな雰囲気のクロモリには日東(NITTO)の方が似合いそうです。コラム側の肉抜きのデザインが格好いいです。
ネックは5度であること。取り付けたとき、ステムは水平にはなりません。ちょっと持ち上がります。
でも、そんなことより日東。憧れの日東。初めての日東。
色はシルバーとブラック。どちらにしようか娘二人に相談しました。

ブラック!

二人の娘は声を揃えました。シルバーは安っぽく見えると。確かにチープな感じは否めません。久しぶりにシルバーのステムで走りましたが、安っぽく見えました。
シャイニーブラックで決定。艶ありブラックです。

 

 

 ぽち

週末に間に合いました。
今回は慎重にボルトを締めます。やはりトルク管理は大事です。トルクレンチでトルクを意識しながら締め付けます。簡易型ではなくきちんとしたトルクレンチを買ったほうがいいのかな。


コラム側が肉抜きになっており、ホークステムがのちらりと見えます。艶っぽい。控えめの”NITTO”のロゴも格好いい。

新しいステムでいつもの荒川河川敷を走りました。快適。先週とは違います。やはりあるべきところにハンドルバーがあるのはいいですね。
1cm。この差は大きいです。

f:id:mono93:20201120085614j:image

予期せぬステム交換。トラブルがなければ交換することはなかったでしょう。
期せずして使うことになった日東のステム。気に入りました。
災い転じて福となりました。
めでたしめでたし。