【自転車】自転車を担いで東京メトロに乗る
先日、大阪に出張しました。何年ぶりでしょう。御堂筋線なんば駅に阪神線への乗り換え案内が掲示さていたのも驚きましたが、大阪市営地下鉄が大阪メトロと呼ばれる日が来るなんて思いもしませんでした。
にしても、大阪メトロなんて芸のないネーミングですね。ICOCAぐらいのひねりはなかったんかいな——ではなくて、東京メトロです。KHS F-20RC を担いで東京メトロに乗った話です。
前回は輪行を想定したポタリングでしたが、今回は輪行を実践しました。
輪行は初体験ではありません。自転車を買った帰り道にJR南船橋駅から東京メトロ東西線葛西駅まで輪行しています。でも、フル装備での輪行は初めてです。
先ず、荒川サイクリングロードを追い風に乗って北上して王子辺りまで出て、西ヶ原の「榎本ハンバーグ研究所」で高いハンバーグを食べました。
そのあと、東京メトロ南北線西ヶ原駅から輪行しました。飯田橋駅で有楽町線に乗り換え終点の新木場駅まで。23区の北から南まで一気に移動した形です。ワープですな。これならイスカンダルまで行けそうです。
その日、南南西の強風でした。秒速8メートル。ベランダに干していたバスタオルが飛んでいくほどの強風でした。
行きは荒川サイクリングロードを追い風に乗って北上しました。となると帰りは向かい風。秒速8メートルの強風です。街中を走っても強風を感じます。帰りは憂鬱だなあ、てなところでワープ。東京の南から北まで一気に南下。あっという間に海でした。輪行だと風を避けられるんですね。
輪行は特にトラブルなく終わりました。折りたたみも輪行バッグへの収納も無難にこなしました。
西ヶ原駅のエレベーターの前で作業しましたが、話しかけられましたよ、おじいさんに。
折りたたみ自転車を買う決心のきっかけとなった伊藤礼氏のエッセイに、輪行袋を広げていたら必ずおじいさんに話しかけられると書いてありました。
自転車を買った店でも、輪行バッグの説明のときに、話しかけられますよと言われました。
本当でした。話しかけられました。
「組み立て自転車ですか?」
「ええ」
「どれくらいの重さですか?」
「十キロぐらいです」
「ほう、重いですね」
これだけの会話でしたが話しかけられました。
おもしろい。
新木場駅で輪行バッグを畳んでいると、タイオガのサドルが飛び出すタイプの輪行バッグを担いだ男がチラチラ見て通り過ぎました。これから電車に乗るようです。
違った世界が見えてきそうです。
楽しい輪行でしたが、課題もみえました。
深刻な課題はありませんので、経験を積めば大丈夫そうです。
早く遠くへ輪行したいなあ。