【自転車】KHS F-20RC:理解が深まるサードインプレッション
三度目のライドは、輪行を想定した装備とルートでポタリング。ポジショニングとか慣れとか、本番で慌てたりしないように、ということで。というより嬉しくてとにかく乗りたい。
40kmのポタリングですが、サードインプレッション。感じたことは、セカンドインプレッションとあまり変わりませんが理解が深まった気がします。
■ 走行感
ロードバイク Raleigh CRN と比較するため、いつもの荒川サイクリングロードを隅田水門まで走りました。
向かい風のせいもありますが、スピードがロードバイクほど出ません。走らないわけではありません。感覚的にはクロスバイクの Bianchi CIELO ぐらい。クロスバイクのレベルで走りますので、決して走らないわけではありません。ロードバイクほど走らない、ということです。
まあ、ビンディングペダルではなくフラットペダルで走ったこともあるかもしれませんが。
■ 車体の揺れ
荒川の土手に上るときに立ち漕ぎ、ダンシングをしました。ダンシングのひと漕ぎめ、想定以上に車体が傾くことに驚き、ヒヤリとしました。ロードバイクであれば車体を傾ける、車体が傾くほどの踏み込みではないのですが、ゆらりと傾いたので驚きました。
高速でカーブを曲がるときも同じです。ロードバイクと同じように車体を傾けたつもりが、想定以上に倒れました。
折りたたみ自転車は(おそらくミニベロも)、ロードバイクと比較して倒れやすいのでしょうか。
ファーストインプレッションで、ハンドルがぶれると書きましたが、ハンドルではなく車体が傾いていたんですね。こぎ出しのときなど、車体が傾くのでハンドルがぶれると勘違いしたようです。
となると、いくらしっかりハンドルを握っても駄目ですね。バランスに気をつけないと。
■ こぎ出し
街乗りを試すために荒川サイクリングロードを離れ、上野に向かいます。
街乗り、特に都内の道は信号の連続です。ロードバイクで走っていると腹立つほどです。スピードが乗ってきたと思ったら赤信号。酷いときにはひとつずつ止まる羽目になります。
この止まる面倒は折りたたみ自転車も一緒ですが、そもそもそれほど早く走れない(というか折りたたみ自転車だと早く走ろうと思わない)ので止まることはそれほど苦になりません。
更に、スタートのときのこぎ出しの軽いこと。ヨイショと踏み込まなくても、すっと走り出します。軽くスタートできます。だからこそ、止まるのも苦にならないのかもしれません。
ストップ・アンド・ゴーが楽なんです。
■ 小回り
こまわり君ではなくて小回りの話です。
隅田川に沿って走ろうと考えていましたが、適当に走っていたら東京スカイツリーに出てしまいました。となると写真を撮りたくなります。
お、この角度が良いなと止まってパシャ。いや、ここからだと全部見えるぞと止まってパシャ。駒形橋を渡るときに東京スカイツリーとアサヒビールが見えたので止まってパシャ。などと信号以外でもストップ・アンド・ゴーの連続です。
これが楽。ロードバイクだと急に曲がれませんし、急には止まれません。止まってからの乗り降りやら結構面倒くさいのです。でも、折りたたみ自転車だとその点は楽です。あ、ここ曲がろうと思えばすぐに曲がりますし、に止まります。車体がコンパクトなので取り回ししやすい。これ、大事なポイントです。小回りは大事です。
■ 振動
ファーストインプレッションでも書きましたが、路面の細かな凸凹をよく拾います。細かな振動をハンドルとペダル、手と足で感じます。でも、お尻は何も感じません。いや、鈍感なわけではありません。KHS自慢のソフトテールの効果なのでしょう。サドルに振動は伝わってこないので、お尻や腰に優しそうです。
このソフトテールはサスペンションの前時代にMTBに採用されていた振動を吸収する仕組みだそうです。サスペンションほど大げさでなく、街乗りで効果を体感できるのは嬉しいですね。
■ 制動が課題
あれ、止まらない。
愛車 Raleigh CRN と同じ Tiagra のブレーキですが、止まらないと感じました。20インチというコンパクトであるがゆえに、キュッと止まるイメージがあるからでしょうか。そもそも小径タイヤはブレーキが効かないとでしょうか。それともセッティングの問題?
止まらないんだ、と思ってからは気にならなくなりました。Raleigh CRN と同じように思えてきました。
とはいえ、ポタリングにはあっと思ったときに止まってくれる方が都合がいいものです。折りたたみ自転車にはキャリパーブレーキよりVブレーキですかね。DAHONやTurnにVブレーキが多いのは、折りたたみ自転車にはVブレーキの方がふさわしいからでしょうか。
105 とか ULTEGRA とか、グレードの高いブレーキに変えた方がいいのかなあ。ロードバイクでは感じなかったことですがね。
■ バーコンの向き
KHS F-20RC はブルホーンバーにマイクロシフトのバーコントローラー、補助ブレーキという構成です。これって、愛車 Raleigh CRN と同じです。ですので、ブルホーンバー+バーコンに何の違和感も感じません。というか、ここも F-20RC を選んだ理由の一つです。
ですが、一つ不満が。それはバーコンの向きです。
Raleigh の方はバーが縦方向に動かすようにセッティングされています。そのため、バーを握って押し倒す、引き起こす、という操作になります。F-20RC は横方向に動かすようになっています。バーを右へ左へと動かすのですが、これが結構力がいるのです。縦方向だと押したり引いたりなので楽なんですよね。
まあ、バーテープの色も嫌いなので巻き直すときに向きを変えることにしましょう。
■ まとめ
KHS F-20RC はよく走るという評判です。確か走ります。もともと早く走れない身には充分走ると思えます。
でも、さすがに700Cのロードバイクには及びません。走行性能はやっぱりロードバイクですね。KHS F-20RC はロードバイクの代わりにはなりません。
折りたたみ自転車と比較して再認識しましたが、ロードバイクは早く走る上に安定しています。であるがゆえに、ロードバイクはすぐに止まれないし、急には曲がれません。
一方、折りたたみ自転車は小径ゆえに小回りが効きます。漕ぎ出しも楽。ポタリングでの快適性では折りたたみ自転車ですね。このお手軽さはロードバイクにはありません。
KHS F-20RC 以外の折りたたみ自転車に乗ったことがないのでこれがベストなのかは分かりませんが、今のところ不満はありません。まぁ、おいおい嫌なところも見えてくるのでしょう。
ということで、強引にまとめますと、
ロードバイクは爽快、折りたたみ自転車は楽しい!
です。
そうそう、輪行を想定してのポタリングでしたので、装備も輪行を想定し、輪行バッグをサドルにくくりつけて走りました。
そこで課題が二つ。
- 輪行バッグをどうやって携帯するのか。
- ドリンクボトルをどうやって携帯するのか。
これについてはまた後日。