【自転車】チェーンの注油 その後のその後
ようやく訪れた晴れの日曜。
待ちに待った(我慢を我慢を重ねた)自由な一日。
さあ、乗るぞと天気予報を確認すると強い南風。秒速6mの向かい風はつらいぞ。荒川を上れば帰りは地獄。
さあどうしようと考えた。
なんのための折りたたみ自転車か。
江戸川を上がり、疲れたところで輪行で帰りましょう。向かい風を輪行で回避するのです。
荒川を上ると途中で西向きになります。江戸川はほぼ北向き。江戸川CRなら南風の追い風を十分享受できます。
ということで、江戸川CRを暑くなる前に走り出します。
しばらくするとキュルキュル。チェーンが泣き始めました。油切れ。早くないか? 注油してからまだ50kmほどしか走ってないぞ?
熱中症危険とされる中、そろそろ引き上げるかというころには、キュルキュルも止まらない。恥ずかしいほど泣くようになりました。
ということで、今回はチェーンの注油の話です。チェーンの注油の話は3回目かな。
前回は、ウェルドダイトのTF2 ウルトラドライワックステフロンルブからワコーズ CHL チェーンルブ 浸透性チェーン用防錆潤滑剤 A310に変えたという話でした。
ウェルドタイトをやめた理由は、拭き残しが変色して錆のように見えるから、でした。
ウェルドタイトの使用をやめ、ワコーズのオイルに変更しました。しばらくは錆のような赤茶色の部分が残っていましたが、何度かディグリーザなどで洗っているうちに消えていきました。その代わりになんだか全体的に黒ずんだようなそうでないような。乗る度に欠かさす乾拭きしてましたから、汚れてはいないんですけどね。(チェーンを交換したので今はピカピカです。)
そのワコーズのチェーンルブを使い切りました。またワコーズ買ってもいいのですが、他のチェーンルブを試してみたい。
ワコーズのチェーンルブには、ひとつだけ不満がありました。スプレー式であることです。スプレー式は注油のときの無駄が多い気がするのです。半分以上、当て布に吹き付けているとしか思えないのです。スプレー式はひとコマひとコマの注油に向かないと思うのです。
ということで、まだ使ったことがないメーカーのルブにチャレンジすることにしました。
選んだのは、AZ B1-003 自転車用 チェーンルブ クリーン。コストパフォーマンスがいいと評判のチェーンルブです。単に安いという意味ではなく、使えて安いということです。
さて、AZを使ってみての感想ですが、ルブとしての性能には特に不満はありません。抜群なのかといわれてもわかりません。違いがわかる男ではないのです。
不満はセールスポイントであるコストパフォーマンスです。コスパは目に見えるので、違いがわかります。
コスパが悪い理由はふたつ。
- 無駄の問題
- 頻度の問題
まず無駄の問題。
サラサラの水のようなオイルです。粘度がありません。ボトルのキャップを外し、逆さにするだけでぽたぽた落ちてきます。ひとコマひとコマ丁寧に挿そうとすると、ぼたぼた滴るのです。半分以上、当て布に吸われ、全コマ挿し終えたときには、当て布から染みてきたオイルで手がぬるぬる。ぽたぽたぼたぼたぬるぬるです。とにかく無駄が多い。
もう一つの理由は頻度の問題。
一回の注油で走れる距離は100km以下。80kmほどで油切れ。チェーンがキュルキュル泣き出します。
ワコーズが200km超でもチェーンが泣くことはありませんでした。泣く前にそろそろ注油しておいた方がええんちゃうかと、油切れ前に注油していました。
ワコーズの前に使っていたウェルドタイトのルブは150kmが限界でした。隔週で注油しても追いつかず、面倒くさがりやにはちょっとストレスでした。何度かキュルキュル音を聞くことになりました。
AZはその半分ほどです。80km超えたぐらいでキュルキュル泣き出したのには驚きました。これでは毎週毎回注油です。
面倒くさい。
まあ、メンテもロードバイクの楽しみの内ではあります。とはいえです。100km持たなのではコストパフォーマンス悪すぎです。ワコーズの半額で買えたとしても、倍の頻度で注油するならコストは同じ。どこがコスパやねん。
という次第です。手間はかかるはコストパフォーマンスも悪い。特段走りに差があるとはわからない。これならワコーズでええんちゃうん。
ということで、今まで使ってきたチェーンルブのまとめ。
走りがどうのこうのは分からないので評価外。悪しからず。
フィニッシュライン
〇 200km ぐらいもつ。
〇 毎回乾拭きで汚れ少ない。※
× 粘度がなく滴る。※
× 誤飲防止のキャップが開けづらい(コツが掴めない)。※
× 粘り気のある音がする気がする。*1
× 汚れやすい(ただし、走った後の乾拭きをしていなかったとき。乾拭きしたら違うかも。) ※
※ 2022/03/26修正追記。
ウェルドタイト:TF2 ウルトラドライワックステフロンルブ
〇 粘度があるので注油時、無駄がない。
〇 着色してあるので、注油したコマがすぐ分かる。
× 150kmが限界。
× 拭き残しが変色して錆のように見える。
ワコーズ:CHL チェーンルブ 浸透性チェーン用防錆潤滑剤 A310
〇スプレーは注油が楽。
〇 200km 以上もつ。
× スプレー式は注油時の無駄が多い。
× 汚れやすい気がする。
AZ:B1-003 自転車用 チェーンルブ クリーン
〇 安い。
× 水のようなので、注油時の無駄が多い。
× 80km ぐらいが限界。
× 臭う。
で、一週間後。やはり強い南風。江戸川CRをまた北上。曇りで涼しく、早く出たこともあって、憧れの関宿まで走りました。江戸川CRを走るようになり、関宿まで走ってきた、と言ってみたかったのです。なんか江戸川CRを走る仲間入りができた気分。
ついでに、鈴木貫太郎記念館を見学。戦争を終わらせた人。感無量。
帰りは先週と同じく東武動物公園駅から輪行しました。
という次第で70km走りました。ということは、あと10kmほど走れば油切れの懸念あり。早くも注油。面倒ですし、コスパ悪すぎ。
ちなみに、ロードバイクの新品チェーンは脱脂せずに使い、300kmほど走りましたが、油切れの気配はありません。乾拭きも欠かしていませんので汚れもありません。
新品チェーンは脱脂せずに使った方が良さげです。
AZのオイルはもう買うことはないでしょう。
次はシマノのリブを試してみようかしらん。
*1:2022/05/03追記